AMCホリデイ・スクエア18(1999-2005)
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「ユナイテッド・シネマ豊橋18」の記事における「AMCホリデイ・スクエア18(1999-2005)」の解説
1999年(平成11年)7月17日、ホリデイ・スクエア内に建設された6階建延床面積16,500m2のアミューズメントビル「ホリデイ・スクエア アミューズメントプラザ」の3階から6階に、AMCホリデイ・スクエア18が開館した。映画館の運営はAMCエンターテインメントであり、アミューズメントビルの運営は豊橋スポーツセンターである。AMCとしてはAMCキャナルシティ13とAMCなかま16(いずれも福岡県)に次いで日本国内3館目の映画館である。東海地区のシネコンとしては、外資系のワーナー・マイカル系3館、地元資本のコロナ系7館、シネマジャングル1館に次いで12館目である。 18スクリーン・計3,300席を持ち、開館時からスクリーン数で日本最大のシネマコンプレックスである。ひずみが少ないスクリーンを採用しており、開館時からデジタルサウンドを導入している。開館時の来館者数見込みは年間100万人であり、8月の入場者数は約57,000人とまずまずの出だしを見せた。1999年末には日本全国的に2000年問題が騒がれたため、12月31日には最終回の上映開始時間を5-10分間早め、23時55分にはすべての上映を終了させて万一の事態に備えた。同年9月24日には国内最大のスクリーンを持つ名古屋市のヘラルドシネプラザ(旧・中日シネラマ劇場)が閉館しており、「大きさ」から「多さ」への移行を予感させている。2000年6月に大規模小売店舗立地法が施行され、施行前にはショッピングセンターの駆け込み出店が相次いだため、1999年から2001年頃にはそれにともなうシネコンの設置も相次ぎ、東海3県だけで9施設103スクリーンのシネコンが生まれた。 AMCホリデイ・スクエア18開館のあおりを受けて、2000年(平成12年)には豊橋松竹会館ビルが、2001年(平成13年)には豊橋東映劇場ビルとスカラ座が相次いで閉館し、豊橋市から従来型の映画館が消滅した。豊橋東映劇場はAMCホリデイ・スクエア18の影響で赤字に転落し、黒字化の見通しが立たなくなったために撤退を決定したとしている。 1990年代には隣接する豊川市に8スクリーンの豊川コロナワールド(2009年の改装で10スクリーン)、1998年には7スクリーンのワーナー・マイカル・シネマズ豊川(現・イオンシネマ豊川)が開館しており、東三河地方のシネコンは3施設33スクリーンとなった。1990年代末にAMCホリデイ・スクエア18を含む2つのシネコンが相次いで開館したことで、古株の豊川コロナワールドは一時的に観客数が半減したという。ただし、豊川コロナワールドは「一館の時より地域の観客数は1.5倍から2倍になっているはず。見る人の側に立てば、映画館を選べるというのは、とても魅力的なことだと思う」と語っている。1999年12月には3,312席のAMCホリデイ・スクエア18に次ぐ東海地方2番目の規模のシネコンとして、2,696席のユナイテッド・シネマ稲沢が開館した。 2004年(平成16年)には豊橋市の女性がモデルとなった『1リットルの涙』が製作され、10月9日からAMCホリデイ・スクエア18で先行上映が行われた。初日に行われる予定だった主演の大西麻恵と監督の岡村力の舞台挨拶は台風22号の影響で中止となったが、10月17日に大西が舞台挨拶を行った。2005年(平成17年)5月25日には『シベリア超特急』で監督と主演を務めた水野晴郎が舞台挨拶を行った。
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