A/D改修とは? わかりやすく解説

A/D改修

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 15:55 UTC 版)

バトル級駆逐艦」の記事における「A/D改修」の解説

1954年から1955年にかけて、各艦隊司令官レーダーピケット艦整備火急の要であると認識するようになっていた。イギリス海軍では、1940年代後半一度艦隊航空管制護衛艦Fleet Aircraft Direction Escort, FADE)としてレーダーピケット艦整備計画したものの断念した経緯があったが、これらの要請応えて検討再開することとなったFADE検討では専用艦の新造は困難とされており、既存の艦を改装することとなった前期バトル級は設計上の不都合指摘されたことから、1955-65年度の中期計画では、ウェポン級と後期バトル級が改装対象として選定された。後期バトル級の改修は「エジンコート」「アイシン」「バローサ」「コラナ」の4隻を対象として、1958年より着手された。 この改修FADE同様に単なるレーダーピケット艦ではなく地上基地航空母艦から来援する戦闘機対す航空管制をも目的したものであり、航空管制Aircraft Detection, A/D)艦と称された。改修内容下記のようなものであったレーダー強化 - 早期警戒用の965P型レーダー(AKE-2アンテナ)、高角測定用の277Q型レーダー搭載 指揮統制能力強化 - 戦闘指揮所AIO)の機能強化 自衛防空能力強化 - シーキャットGWS.22個艦防空ミサイル搭載 送電規格変更電源容量拡張 - 新搭載電子機器あわせて従来直流送電替えて新し標準である440ボルト/60ヘルツ三相交流変更、また出力100キロワットディーゼル発電機200キロワット発電機2基に換装 探信儀更新 これらのバーターとして、艦首の2連装4.5インチ砲塔×2基と艦尾スキッド対潜迫撃砲を除く兵装全て撤去された。 なお、同時に改修されウェポン級や、その代替となったリアンダー級フリゲートでは、レーダーピケット艦必須装備である965型レーダー搭載されたものの、航空管制用の諸装備搭載されなかったことから、A/D改修を受けた後期バトル級4隻は「唯一の本物艦隊ピケット艦」とも評される

※この「A/D改修」の解説は、「バトル級駆逐艦」の解説の一部です。
「A/D改修」を含む「バトル級駆逐艦」の記事については、「バトル級駆逐艦」の概要を参照ください。

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