991 GT3 R(2016–2018)
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2015年5月、ポルシェは2016年以降にグループGT3で参戦の為、設計されたカスタマーレースカーである、991 GT3 Rを発表した。この車は991 GT3 RSロードカーに基づいて公認されており、定格373 kW (507 PS; 500 hp)の量産車の4.0リッター水平対向6気筒エンジンを使用している。6速パドルシフトシーケンシャルギアボックスを搭載する。GT3 Rは、ダブルバブルルーフと、8.3cm延長されたホイールベースを採用。また、ルーフ、フロントカバーとフェアリング、ホイールアーチ、ドア、サイドセクションとテールセクション、リアカバーに炭素繊維複合材料(CFRP)を使用して、先代GT3Rと比較して重心位置を大幅に最適化した。初となるフロントガラスを含むすべての窓を重量を削減する為、ポリカーボネートで作られた。FIA付録Jに準拠した統合(溶接)ロールケージ、安全燃料タンク(約120リットル、FIA規制に準拠した燃料遮断安全弁付き)、取り外し可能なルーフエスケープハッチ、エアジャッキシステムなどがある。車重は1,220 kg (2,690 lb) 。 GT3 Rは、911 RSRのフロントラジエーターのコンセプトを採用している。サイドラジエーターを排除することで、重心位置を改善し、衝突によるダメージからラジエーターを保護し、フロントカバーのルーバーから熱気の排出を強化する。2メートル幅のリアウィングは空力バランスを提供し、フロントフェアリングの特徴的なホイールアーチエアベントはフロントアクスルのダウンフォースを増加させる。GT3 Rのフロントストラット式サスペンションとリアマルチリンク式サスペンションは、高さ、キャンバー、トーを調整可能で、両端に調整可能なアンチロールバーブレードがある。すべてのホイールハブには、センターロックホイールナットが付属している。フロントアクスルとリアアクスルには2つの別々のブレーキ回路がある。ブレーキバランスバーシステムを介してドライバーが調整可能。フロントブレーキは、380mmディスクの6ピストンアルミニウムモノブロックキャリパーで構成される。後部は372mmディスクの4ピストンである。 2016 ポルシェ・911 GT3 R(991)
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991 GT3 R(2019–)
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2018年5月、ポルシェは991.2 GT3RSをベースにした、新型911 GT3 Rを発表した。これは2019年シーズンに、カスタマーチームが利用できる。出力405 kW (551 PS; 543 hp) 4.0リッター水平対向6気筒エンジンは、GT3、GT3 RSストリートカー、GT3カップ、RSRレースカーで使用されているユニットとほぼ同じ。改良点としては、より効率的なエアロ用の大型ディフューザー、RSRから採用されたフロントダブルウィッシュボーン式サスペンション、新たにアライメント無しでセットアップを変更できるシムシステム、大型のフロントタイヤ、クラッチペダルの取り外しを可能にする電気油圧作動式クラッチ、燃料タンクにはサーキットレイアウトに応じて車両の左または右から燃料補充ができる。リアビューカメラと衝突回避システム、可動ペダルボックス付きの固定シート、安全性を向上させる為にドアに配置されたエネルギー衝撃吸収素材と初めてエアコンが搭載された。GT3 Rの価格は税抜きで459,000ユーロ。 2019 ポルシェ・911 GT3 R(991)
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