サイドラジエーター
車体側面に配置したラジエーター、あるいはラジエーター側面配置形式。1960年代までラジエーターはもっとも冷却効率の高い車体前面に置かれていたが、ノーズ周辺が空力的デザインにとって重要な意味をもつにつれ、デザインの自由度を上げるためにラジエーターの置き場所がなくなっていった。さらに、重量物を車体の重心近くに配置して慣性モーメントを低減し、車体の運動性能を高める設計思想が一般化した。そこで、ラジエーターは車体側面へと移動することになった。当初は、冷却気の導入に試行錯誤があり、十分な冷却ができない例もあった。フォーミュラカーでは一般に、ロータス72がパイオニアといわれているが、実は三菱コルトF2Dが先立ってサイドラジエーターを採用している。
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