4フィート6インチ軌間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/01 05:45 UTC 版)
4フィート6インチ軌間(以下、1372 mm軌間)は、鉄道線路のレール間隔をあらわす軌間の一つ。主に19世紀初期のスコットランドのラナークシャー地方の鉄道で採用されたため、英語圏ではスコッチゲージ(英: Scotch gauge)とも呼ばれる。イングランドの初期のいくつかの鉄道で採用された4 ft 8 in(1422 mm)軌間とは異なっていた。初期の鉄道会社は各社独自の軌間を選択したが、19世紀後半には、各鉄道会社間との同一の軌間(いわゆる標準軌と呼ばれる)が確立されたことにより、各会社間との車両の乗り入れが促された。1840年代初頭には、標準軌の鉄道がスコットランドで建設し始め、最終的にすべての1372 mm軌間は標準軌に改軌された。1372 mm軌間の鉄道は1846年にイギリスで法的に使用できなくなった。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Whishaw, Francis (1842). The Railways of Great Britain and Ireland practically described and illustrated. Second Edition. London: John Weale. Reprinted and republished 1969, Newton Abbott: David & Charles. ISBN 0-7153-4786-1.
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- 1 4フィート6インチ軌間とは
- 2 4フィート6インチ軌間の概要
- 3 スコットランド
- 4 日本
- 5 関連項目
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