2016年 キャリアグランドスラム達成
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「ノバク・ジョコビッチ」の記事における「2016年 キャリアグランドスラム達成」の解説
カタール・オープンでは決勝でナダルに6-1, 6-2で勝利し優勝。全豪オープンでは4回戦のジル・シモン戦で100本ものアンフォースト・エラーを冒すなど苦戦するも、6-3, 6-7(1), 6-4, 4-6, 6-3のフルセットで勝利。準々決勝では錦織圭に6-3, 6-2, 6-4で勝利、準決勝ではフェデラーに6-1, 6-2, 3-6, 6-3で勝利し、2年連続6度目の決勝進出。決勝戦ではマリーに 6-1, 7-5, 7-6(3) とストレート勝ちで優勝。2月のドバイ・テニス選手権2回戦でキャリア通算700勝を達成。準々決勝では目の病気のために棄権し、連続決勝進出記録は17で止まった。 3月のBNPパリバ・オープンでは決勝でミロシュ・ラオニッチに6-2, 6-0で勝利し、3連覇。この際、「男子の試合の方が多くの観客が集まっているのは明らかで、男子選手へより多くの賞金を出すべきだ」などと発言し波紋を呼んだが、のちにSNS上で謝罪している。マイアミ・オープンでも決勝で錦織圭を6-3, 6-3で破り、3連覇、大会史上最多タイの6回目の優勝、一時的にマスターズ最多となる28回目の優勝を果たした。 4月のモンテカルロ・マスターズでは初戦でイジー・ベセリーに4-6, 6-2, 4-6で敗れ、3年ぶりの初戦敗退を喫した。5月のマドリード・オープンには3年ぶりに出場すると、決勝でマリーを破って5年ぶりの優勝。BNLイタリア国際では3回戦でトマス・ベルッシに第1セットを0-6で取られるなど苦戦するも、0-6, 6-3, 6-2で勝利。準々決勝はナダルに7-5, 7-6(4)と迫られた試合を制した。準決勝は錦織圭と3時間1分の熱戦を繰り広げ、2-6, 6-4, 7-6(5)で勝利し、苦しみながらも決勝に進出。しかし決勝でマリーに3-6, 3-6で敗れ、大会3連覇はならなかった。全仏オープンでは4回戦が2日連続で雨天サスペンデッドになるなど、天候に悩まされながらも決勝に進出。マリーとの大一番では第1セットを失うも第2セットからは連続でセットを獲り、3-6, 6-1, 6-2, 6-4で勝利。全仏オープン初優勝と同時に男子ではラファエル・ナダル以来のキャリア・グランドスラムを達成した。またグランドスラム4大会連続優勝のノン・カレンダー・イヤー・グランドスラム(Non-calendar Year Glandslam)も達成( "Nole Slam."と呼ばれた )。通算獲得賞金が史上初めて1億ドルを超えた選手となった。 ウィンブルドンでは3回戦でサム・クエリーに6-7(6), 1-6, 6-3, 7-6(5)で敗れた。ジョコビッチは2009年全仏オープン以来初の準々決勝に上がれず、連続準々決勝進出記録は歴代2位の28、連続準決勝進出記録は歴代2位の14、2015年ウィンブルドンから続く優勝記録も歴代2位タイの4でストップした。ロジャーズ・カップでは決勝で錦織圭を6-3, 7-5で破り、4年ぶり4回目、マスターズでは節目となる30勝目を挙げた。 リオ五輪では、シングルス1回戦で前回のロンドン五輪での3位決定戦で敗れたフアン・マルティン・デル・ポトロに6-7(4), 6-7(2)で敗れた。その後左手首の怪我のためシンシナティ・マスターズを欠場。怪我明けの全米オープンでは2回戦を不戦勝、3回戦、準々決勝では相手の途中棄権で勝ち上がる。準決勝ではガエル・モンフィスに6-3, 6-2, 3-6, 6-2で勝利し、決勝進出。決勝でワウリンカと対戦。7-6(1), 4-6, 5-7, 3-6で敗れ、連覇と3度目の優勝を逃した。その後、4連覇中のチャイナ・オープンを欠場。上海マスターズでも準決勝でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。BNPパリバ・マスターズでは準々決勝でマリン・チリッチに初敗北を喫す。同大会でマリーが決勝に進出し、マリーの1位が確定した。そのため2014年7月以来の世界ランク1位陥落となった。 ATPワールドツアー・ファイナルズではラウンドロビンを3連勝で突破。準決勝でも錦織圭を6-1, 6-1で圧倒し、5年連続の決勝進出。決勝では全仏以来のマリーとの対戦で年間最終1位をかけ戦い、3-6, 4-6で敗れた。これにより年間最終ランキング2位でシーズンを終えることとなった。
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