2011年 フロンティアシリーズ
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「カナダドル」の記事における「2011年 フロンティアシリーズ」の解説
2011年11月に発行された100ドル札を皮切りに、新紙幣「ポリマー」シリーズへの移行を開始すると発表になった。その理由として2004年の統計では100万枚に対して470枚の偽造紙幣が発覚したのが大きな理由であった。2010年には、偽造紙幣の比率は100万枚に対して35枚に減少したが、ポリマー紙幣に移行の準備が進んでいた為、最初の方針通り、すべての紙幣をポリマー化することが決定された。100ドル紙幣に続いて50ドル紙幣が2012年3月に発行され、その後20ドル紙幣が2012年11月に、10ドル・5ドル紙幣は2013年11月に発行された。この紙幣は「フロンティア」シリーズと名付けられた。 このシリーズはカナダで初めてのポリマー素材の紙幣となる。透かしの部分には、半透明のメイプルリーフと透明の窓という視覚的に2つの新しい工夫がある。メイプルリーフは背景に点光源を置いて目を近づけると額面の数字が浮かび上がるというセキュリティー機能がある。透明の窓はメイプルリーフで縁取られ、上には人物の小さい写真、下には国会議事堂の一部のメタル風ホログラム。人物の顔は紙幣の中心に来ており、従来より版画風と言うよりさらに写実的になっている。裏面はカナダの技術革新フロンティアをモチーフにしている。今回のポリマー紙幣でもカナダの旅シリーズから続く立体部分がある。なお、この紙幣のポリマー素材はオーストラリアのセキュレンシー社の物を使用しているが、印刷はカナダの紙幣印刷会社が行っている。 「カナダの旅シリーズ」同様に、視覚障害者が各紙幣を触覚で判別出来るよう、左上に点字表示がある。但し正式にはブライユ式点字と違った表記である[要出典]。 2011年「フロンティア」シリーズ画像額面主要色デザイン発行表裏表裏 5ドル 青 ウィルフリッド・ローリエ; カナダ国会議事堂西ブロック カナダアーム2、デクスター 、カナダ人宇宙飛行士 2013年11月 10ドル 紫 ジョン・A・マクドナルド; カナダ国会議事堂図書館 大陸横断鉄道カナディアン号、カナダの旅客鉄道網の地図 2013年11月 20ドル 緑 エリザベス2世女王; カナダ国会議事堂「平和の塔」 カナダ国立ヴィミ記念塔と戦没者慰霊の象徴である赤いケシの花 2012年11月 50ドル 赤 ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング; カナダ国会議事堂中央部 北極海でのカナダ沿岸警備隊の砕氷船アムンゼン、北部カナダの地図、イヌクティトゥット語で「北極」 2012年3月 100ドル 茶 ロバート・ボーデン; カナダ国会議事堂東ブロック 医療研究:顕微鏡と研究者、DNAの二重らせん構造、インスリンの薬瓶、心電図 2011年11月
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