1940年代――Mastsと新しい生活
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「メヘル・バーバー」の記事における「1940年代――Mastsと新しい生活」の解説
1930年代と1940年代にメヘル・ババは、彼が『マスト(Masts)』と名付けたカテゴリーの人々と集中的に仕事をした。彼らは『神に酔える人々』だ。ババによれば、これらの人々は高次の霊的次元の魅力的な経験によって本質的に障害を抱えている。外形からみれば、マストは不合理的で、狂ってさえいるように見えるが、ババは彼らの霊的地位は実際に極めて高いと主張し、ババがマストに会うことによって彼らが霊的に進歩するように援助する。一方で、ババの霊的仕事に彼らの力を借りていた。これらのマストの中で最も良く知られた人は、モハンメド・マスト(Mohammed Mast)と呼ばれ、2003年に亡くなるまでメヘル・ババの施設内に同居していた。 1949年に、ババは『New Life』と呼んだ謎に満ちた時期を発足した。ババの最も難しい要求にさえ即座に対応できるか否かを試す様々な質問を投げかけた後に、ババは完全な『hopelessness(絶望)とhelplessness(無力)』の生活に参加する20人の従者を選んだ。 ババは、自分に依存して生活している人々のために準備をし、その日以後、ババと20人の選ばれたメンバーは、それ以外の目的での、全ての財産と、全ての金融的責任を断念した。やがて、彼らは『New Lifeの条件』という一連の厳格なルールに従い、食事を求めて乞食したり、ババの指示を実行したりしながら、身分を隠したままインド中を旅して回った。これらは、どんな状況でも絶対に受け入れ、どんな困難に直面しても、常に陽気さを失わないことを含んでいた。従うことができない仲間は、送り返された。 New Lifeについてメヘル ババは次のように記している。 『このNew Lifeは、終わりがない。私が肉体として死を迎えた後にも、New Lifeは、偽、嘘、憎しみ、怒り、強欲、欲情を完全に放棄する人生を生きる人々によって生き続けられるであろう。これらの人々は、完全な放棄の人生を達成するために、全く情欲も起こさず、誰にも害を与えず、陰口もきかず、物質的所有を求めず、権力も求めず、全く尊敬も受けず、名誉におもねらず、恥辱を否定せず、誰も何も恐れることがない。彼らは、全く、そして専ら神にのみ依存していて、愛するためにのみ純粋に神を愛している。彼らは、神を愛するものを信じていて、神の愛の顕示の真実を信じていて、全く何も霊的、物質的報酬を求めない。彼らは、真理を忠実に守り、悲惨な出来事に動揺せず、勇敢に全身全霊をもって100%の陽気さで全ての困難に直面する。彼らは、カーストや、教義や、宗教的セレモニーに全く重要性を置かない。このNew Lifeは、独力で永遠に継続し、その生活を誰も行わなくなっても、生き続けるであろう。』 Meher Babaは、1952年の2月にNew Lifeを終結し、インドと西洋で、大衆と接触する行事を再び始めた。
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