13世紀の記述とは? わかりやすく解説

13世紀の記述

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 19:19 UTC 版)

女教皇ヨハンナ」の記事における「13世紀の記述」の解説

女教皇ヨハンナの話は13世紀ポーランド年代記作家オパヴァのマルティンドイツではトロッパウのマルティン、マルティン・ポルヌスすなわち「ポーランドマルティン」としても知られる)から主に知られている。彼はChronicon Pontificum et Imperatumの中でこう記述している。 レオ……の後、マインツ生まれのヨハン・アングリクスが2年と7カ月4日の間教皇位につき、ローマで死んだその後一カ月の間教皇位は空位となった。このヨハン女性であったと言われている。ヨハン愛人の男の衣服を纏ってアテネに連れてこられた少女で、彼女は様々の学識熟達していき、同等の者がいなくなったその後ローマ行き自由七科教え学生聴衆の間の偉大な師匠となった。彼女の生活ぶりと学芸の高さは市中評判になり、彼女は万民にとってローマ教皇として選ばれるべき人となった。しかし、教皇位にある間に彼女は愛人の子を身籠った。正確な出産予定日時への無知から、サン・ピエトロ大聖堂からサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂へ向かう途中の、聖クレメント教会からコロッセオに向かう細い路地で彼女は出産した死後、彼女は同じ場所に埋葬された。教皇は常にこの通り避けそうするのはこの出来事嫌悪するからである。彼女が聖なる教皇の一覧に加えられるともないのは、女性であるためと、彼女にまつわることの汚らわしさの故である。 つまり、この出来事レオ4世からベネディクトゥス3世の間の850年代起きたとされている。 この話の別のバージョンがより古い時代テキストにも登場する。 もっとも引用されるのは『教皇の書』(Liber Pontificalis)の写本のうちバチカンみつかったものの中のアナスタシウス3世ビブオテカリウスについての記述部分であり、彼は女教皇同時代人の筈である。 しかし、この記述明らかにマルティン後の時代書体で、文脈とは全く関係のない位置脚注として挿入されている。つまりこれはマルティン記述元に挿入されたものであり、論拠とはなりえない。また、Liber Pontificalisの他の写本には彼女の記述見うけられない。 マリアヌス・スコトゥス (Marianus Scotus) が11世紀執筆した教皇についての年代記」(Chronicle of the Popes) についても同様である。彼女の名前について触れるもっと古いテキストである写本ではヨハンナという女教皇について触れているが、これら全ての写本マルティン時代より新しい。もっと古い時代写本この伝説について全く触れていない。 女教皇記述見られるマルティン以前テキストは、ジャン・ド・マイイ (Jean de Mailly) が13世紀マルティンよりわずかに早く執筆した年代記Chronica Universalis Mettensisだけである。彼は女教皇時代850年代ではなく1099年設定し、こう書いている。 彼女は人格才能によって重要な秘書となり、やがて枢機卿となり最終的に教皇となったが実は男に変装した女性であったために教皇ローマ司教中には数えられていないある日騎乗している時に、彼女は子を産み落とした即座にローマ正義により馬の尻尾に足をくくりつけられ半リーグひきずられ人々から石を投げつけられた。彼女は死んだ場所で埋葬されその場所には"Petre, Pater Patrum, Papisse Prodito Partum"(おおペトロ、父達の父よ、女性ローマ教皇出産裏切ってください)という文が刻まれた。同時に女教皇断食」と呼ばれる4日間の断食がはじめて行なわれた。

※この「13世紀の記述」の解説は、「女教皇ヨハンナ」の解説の一部です。
「13世紀の記述」を含む「女教皇ヨハンナ」の記事については、「女教皇ヨハンナ」の概要を参照ください。

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