小脇(こわき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:36 UTC 版)
「丹後町の離村・廃村」の記事における「小脇(こわき)」の解説
丹後半島を南北に流れる宇川中流右岸に位置し、東側山上は「竹久僧」に接していた。1888年(明治21年)には16戸であった。耕地は少なかったが、農業や養蚕を生業としていた。また、農閑期には男性は杜氏として伏見などに出稼ぎに行った。小脇には「地蔵尊縁起」が伝承され、地内にある高禅寺に祀られていた地蔵菩薩立像が「子安地蔵さん」として信仰を集めていた。地蔵菩薩の逸話を題材に郷土史家の東世津子が著した『小脇の子安地蔵さん』という絵本の中では、付録情報として子安の民話や廃村の経緯の調査記録を知ることができる。1963年(昭和38年)の三八豪雪をきっかけに離村が進んだ。もともと小脇は雪が多く、雪崩も発生しやすい場所であり、通学や生活の弁も悪い地域であった。離村は各戸でぽつぽつと進行し、移転先は親族の居住先をたよりにすることもあった。1989年(平成元年)に廃村となり、最後の住民は、21年間お地蔵さんのお世話を続けた老夫婦だった。2004年(平成16年)以降の行政手続き上の地名は「丹後町小脇」。 元住民によって組織されている「小脇会」があり、2015年(平成27年)には8世帯で構成され、懇親会を行い、公民館や神社の整備や交流を続けていた。
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