HPV検査とは? わかりやすく解説

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エッチピーブイ‐けんさ【HPV検査】

読み方:えっちぴーぶいけんさ

子宮頸がん原因となるHPVヒトパピローマウイルス)への感染有無判定する検査。膣から検体採取し複数種あるHPVのうち子宮頸がんリスクが中〜高程度とされるウイルスのDNA有無調べる。


HPV 検査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:02 UTC 版)

子宮頸癌」の記事における「HPV 検査」の解説

HPV検査は子宮頸癌原因である高リスクHPV感染有無判定する検査細胞診同様に子宮頸部から採取した細胞用いHPV感染判定する検査法30歳上で10%弱がHPV陽性判定される。HPV検査による癌または前癌病変発見率は約95%とされている。細胞診とHPV検査を併用した場合、癌または前癌病変発見率はほぼ100%とされている。 ヒトパピローマウイルスHPV感染は、全ての子宮頸癌原因である。ほとんどの女性感染して18ヶ月以内体内から排除され陰性となる。高リスクタイプ例えば、16,18,31,45型)の感染長期間続く人は、HPVDNA影響を及ぼすので、子宮頸部上皮内腫瘍英語版)を発症する可能性がより高い。 英国国民保健サービスNHS)は、スクリーニングプログラムに「HPV triage」を追加した。これは、最初スクリーニング検査境界線結果または低悪性度の異常細胞を示す場合HPVさらなる検査追加行われること意味するHPV存在することが示されている場合再検査に呼ばれるが、HPV存在しない場合は、異常がないかのように通常のスクリーニングスケジュールを再開する。 HPV検査報告の正確性に関する研究感度88%?91%(CIN3以上を検出する場合)、〜97%CIN2 +を検出する場合特異度73 - 79%(CIN3以上検出)、〜93%(CIN2 +検出) より高感度なHPV検査を加えることにより、特異性低下する可能性がある。特異性低下すると、結果偽陽性検査の数が増え病気持たない多く女性で、コルポスコピーリスク増加し侵襲的な処置 および不要な処置増加する価値のあるスクリーニング検査は、疾患有する者が正しく識別されるために、感度特異性との間のバランスを必要とする。 HPV検査の役割に関してランダム化比較試験で、HPVコルポスコピー比較した。HPV検査は、直接コルポスコピーほど感度高く同時に必要な膣鏡の数を減らす。ランダム化比較試験では、HPV検査が異常な細胞診の後に行われるか、または子宮頸部細胞検査前に行われる可能性示唆されている。 2007年発表された研究では、パップテストを行うことで炎症性サイトカイン応答引き起こしHPV免疫学的クリアランス開始し子宮頸癌リスク低下させる可能性があることを示唆している。パップテスト一度でもしたことのある女性でも、がんの発生率低かったHPV陽性率統計的に有意な低下は、生涯パップテスト受診した回数相関していた。 HPV検査では、32-38歳の女性ランダム化比較試験で、その後スクリーニング検査検出され子宮頸部上皮内新形成または子宮頸がん発生率低下させることができた。相対的なリスク削減は41.3%であった。この研究患者同様のリスク有する患者63%がCIN2-3または癌であった)について、絶対リスク26%低下させる。3.8人の患者は、1人利益を得るために治療されなければならない治療要する数= 3.8)。CIN 2-3リスクの高い方または低い方の結果調整するには、ここをクリック。 HPV検査とPap検査結果所見HPV検査Pap検査ベセスダシステム細胞診結果説明判定陰性 陰性 正常または正常範囲内の所見 5年以内再検査 すべて 陰性 正常または正常範囲内の所見 3年以内再検陰性 軽度異型扁平上皮細胞英語版)(ASC-US) 扁平上皮細胞変化がある。良性悪性の区別できない 陰性 軽度扁平上皮病変英語版) (LSIL)(HPV感染軽度異形成扁平上皮細胞軽度の異常がみられる 6-12か月以内再検検査せず ASC-US 扁平上皮細胞変化がある。良性悪性の区別できない 陽性 陰性 正常または正常範囲内の所見 検査せず LSIL 扁平上皮細胞軽度の異常がみられる すぐにコルポスコピー 陽性 LSIL 扁平上皮細胞軽度の異常がみられる すべて 高度の異型扁平上皮細胞英語版) (ASC-H) 扁平上皮細胞変化があり、悪性の可能性疑われる 陽性 ASC-US 扁平上皮細胞変化がある。良性悪性の区別できない すべて 高度異形成英語版病変(HSIL) 扁平上皮細胞に高度の異常がみられ、早急に受診が必要 すべて 扁平上皮癌 疑い(SCC) 扁平上皮癌疑われ早急に受診が必要 すべて 異型腺細胞英語版) (AGC) 腺細胞変化見られ悪性変化可能性疑われ早急に受診が必要 2019年2月イングランドの子宮頸がんの1次検査として、液状化検体細胞診LBC法)と比較し、高リスクヒトパピローマウイルス(hrHPV)検査では、子宮頸部上皮内病変CIN)のグレード3以上(CIN3)の検出率が約40%、子宮頸がん検出率は約30%上昇するなどhrHPV検査優越性示されたことから、イングランドでは、2019年末までの全国導入目指していると報じられた。

※この「HPV 検査」の解説は、「子宮頸癌」の解説の一部です。
「HPV 検査」を含む「子宮頸癌」の記事については、「子宮頸癌」の概要を参照ください。

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