ほうおう座
名称:ほうおう座(鳳凰座)
学名:Phoenix
小分類:南半球
構成する主な星雲、星団、恒星:ナイル・アル・ザウラク(アルファ星)
神話の主な登場人物:-
日本で観測できる時期:10月〜1月の約4カ月間
見ごろの季節:秋(20時正中は12月上旬)
西洋では500年に一度炎の中に飛び込んで一度死んで復活する不死鳥「フェニックス」と呼ばれています。また日本では、中国神話にもとづき、聖人が国をきちんと治めているときに現われるめでたい鳥「ほうおう」と呼ばれる星座です。星座自体は17世紀のはじめ、ドイツの天文学者バイエルによって設けられました。残念ながら、日本では南の空の地平線すれすれにしか昇らないので、見るのは難しいでしょう。
1.見つけ方のポイント
よく見たい場合は日本より南の土地へ行くのがよいでしょう。南の土地なら、秋(南半球なら春)の南の空で、エリダヌス座の1等星アケルナーを見つけ、アケルナーから少し北の方向、くじら座の方へ目を移していくと3等星と4等星で作るひし形が見つかります。それがほうおう座で、ひし形の一角からはさらにL字形に星が並びます。
2.神話の内容について
1603年にドイツの天文学者ヨハン・バイエルによって発表された星図「ウラノメトリア」で描かれたのが最初だといわれます。ほうおう座は欧米では「フェニックス(PHOENIX)」、つまり「不死鳥」と呼ばれています。不死鳥は火の鳥とも呼ばれるエジプトの神話的な鳥で、500年生きた後自分から祭壇の火の中に飛び込んで死に、またよみがえると言われます。エジプトではこの鳥を不死の象徴としていました。また、日本のほうおうは「鳳凰」と書き、中国神話に出てくる鳥を表しています。中国では聖人が正しく政治を行っていれば現われる霊鳥とされていました。
3.同じ時期に見える星座について
冬に、南の空の地平線すれすれに現われるので、冬の南天の星座たちと一緒に見えます。まず、ほうおう座の北にはちょうこくしつ座やくじら座、うお座などが見え、東にはろ座やエリダヌス座が見えます。また西には、つる座やみなみのうお座、やぎ座やみずがめ座が見えます。さらに南の土地へ行けば、日本ではなじみがうすいですが、きょしちょう座やみずへび座が見えるでしょう。
4.主要都市での観測について
本州や九州では南の地平線すれすれに星座の一部が見えるだけです。鹿児島より南の土地でなければ、星座の全体を見ることはできません。
※参考文献:「星座クラブ」沼澤茂美著(誠文堂新光社)、「星のポケットブック」(誠文堂新光社)、「星座天体観測図鑑」藤井旭著(成美堂出版)、「星座・夜空の四季」小学館の学習百科図鑑、「星座博物館・春」、「同・夏」、「同・秋」、「同・冬」、「同・星座旅行」瀬川昌男著(ぎょうせい)、「星空ガイド」沼澤茂美、脇屋奈々代著(ナツメ社)
鳳凰座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/27 11:22 UTC 版)
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