魔法のジャンクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:55 UTC 版)
「ファイナルファンタジーVIII」の記事における「魔法のジャンクション」の解説
過去のファイナルファンタジーシリーズと違い、本作ではMPを消費して魔法を使うのではなく、魔法をストックし消費する個数制を採用している。各キャラクターが持てる魔法は32種類、1種類につき最大100個である。 魔法の入手法は、 バトル中にモンスターから「ドロー」する。バトル中にドローした魔法は、ドローコマンドで「ストック」を選択することで手持ちの魔法としてストックするだけでなく、「はなつ」を選択すると得た魔法をストックせず、ドローしたターンですぐに使用できる。ドローの対象になるモンスターは、そのモンスターに有効な魔法を持っていることも多い。ボス級のモンスターは、魔法だけでなくG.Fをドローして得ることができる者も存在する。 G.F.のアビリティによってアイテムや下位魔法から精製する。アイテムさえあれば、時間をかけずに大量に作ることができるほか、魔法の補充用に素材の形で大量にストックすることができるため、ステータス強化の修復も容易になる。下記にもある通り、本作はアイテムが入手しやすい仕様であるため、精製も容易である。 フィールド・ワールドマップ上にある「ドローポイント」から入手(採取)。場所によっては強力な魔法が置いてあることも。一度入手すると続けて採取できなくなるが、時間を置けば復活し採取可能になる。 魔法は、魔法をジャンクションするアビリティ(ジャンクションアビリティ)を持ったG.F.をプレイヤーキャラにジャンクションさせることで、キャラが魔法をジャンクションできるようになる。ジャンクションアビリティはキャラのHP、力、体力、魔力、精神といった各能力値などに対応しており、魔法を各位置に原則一種類ずつジャンクションできる。習得している、または習得できるジャンクションアビリティは各G.F.ごとに異なり、G.F.「ケツァクウァトル」であれば魔力やHPなど、G.F「シヴァ」であれば精神や力などに対応したジャンクションアビリティを持つ。 一連の操作は「キャラの能力値に魔法を装備する」という感覚に近く、装備した魔法に応じてその能力値は強化される。能力の強化される幅は個数に比例して大きくなり、同じ魔法でもジャンクションする位置によって上昇する数値は異なり、強力・貴重な魔法ほどジャンクションでの能力値上昇が大きくなる傾向がある。また、ジャンクションアビリティにはキャラの持つ「属性」や「ステータス異常」などに対応したものもあり、「属性攻撃」に魔法「ファイア」を装備すれば「たたかう」が炎属性となったり、「ST防御」に魔法「スリプル」を装備すれば「睡眠」を防御するようになる。これらはジャンクションアビリティの強化によって一箇所に2個以上装備することもできる。 本作では、武器の概念こそ存在するものの防具にあたる装備品は存在せず、キャラクターの強化はこの魔法のジャンクションによって行うことになる。魔法のジャンクションによる能力の上昇幅は非常に大きく、「初期レベルクリア」といったプレイも可能となる一方、普通にレベルを上げてしまっても素の能力値の上昇幅は限定的で、しかも本作ではレベルアップと同時に敵も強くなってしまうため、このシステムによるパラメータの強化が実質的な戦闘力の強化となる。 本作における魔法は「擬似魔法」という位置付けであるためか、従来のFF作品に比べ威力は控えめで、魔法は「使うため」というよりも「ステータス強化」のためのジャンクション目的、または「より上位の魔法を精製する道具」という要素の方が強い。またストック数によっても能力値の上昇幅に違いが生まれるため、ジャンクションした魔法を消費してしまうと能力値が下がることになり、それゆえ時には魔法を使うのがためらわれる場合もある。加えてジャンクション次第では物理攻撃が魔法での攻撃よりも強力になる場合があり、さらにG.F.のコマンドによる効果や「かいふく」「そせい」「ちりょう」といった回復魔法の代用になるコマンドまで用意されているため、本作ではバトルで魔法を使う必要に迫られる場面が旧作に比べ少ない。ただし、モンスターからドロー・はなつでストックを消費せずに使用できたり、ステータス変動で有用になる魔法も存在するといった利点も複数あるため、使い方を工夫する必要もある。 キャラクターから魔法をドローする敵や魔法そのものを消してしまう敵も存在するが、これをされた時はジャンクションシステムによりキャラクターの能力が大幅低下するため、場合によっては通常攻撃より手痛い打撃を被ることもある。
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