駅構内大規模改修工事へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:10 UTC 版)
大規模改修工事に入る前は、上り・下りとも乗車ホームには西改札側に辛うじてスペースを確保してエスカレーターを1台ずつ設置したものの、駅の構造上エレベーターが設置しにくくバリアフリー面で問題があることや、通常でも1日5万人、甲子園球場でのタイガース公式戦や高校野球などの開催日には1日10万人もの乗降客がある駅ながらホーム幅員は5.6mと狭く、かねてから乗客の列車との接触やホーム下への転落など事故の危険性が指摘されてきたことを受けて、2011年秋から2017年春にかけて、鉄道駅総合改善事業として国土交通省などからの補助を受けてホーム・構内通路・改札口などの改修工事にとりかかることが決定した。なお、先に駅改良工事を行った尼崎駅同様に、駅関連施設は神戸高速鉄道に譲渡し阪神が工事を受託する形で行われている。総工費は54億円。 改修内容は以下の通り。 上り降車専用ホーム(0番線)を廃止してホームを現行の4面から3面に減らし、空いたスペースを活かした上で南側にも拡張し上り・下りとも島式のホーム幅を約9mに拡幅。北から順に、1・2番線、3・4番線、4番線降車専用ホームとする。 車椅子利用客などが移動しやすいよう、東西両改札口ともにホームと連絡するエレベーターを設置。 西側駅舎からホームに通じる通路を現在の1本から2本に増設。東側駅舎からホームに通じる通路は旧0番ホームからの通路を転用する形で方面別に分離。これらで全体では4本とする。 島式ホームを西側に延伸。このうち、西側エレベーターと引き上げ線進入ポイントには面していない内側の2・3番線のみ近鉄8両編成に対応させる。 1965年に完成した現在の駅舎を改築し、白球をイメージした丸屋根を設けた駅舎とするなど、球場の玄関口にふさわしいデザインとする。 東西改札口ともトイレを改装、併せて多機能トイレも設置。 この他、島式ホームでは、旧ホーム屋根は撤去した上で、大屋根からはみ出る部分には新たな屋根を設置し、大屋根にかかる部分には時刻表・時計や発車案内板を吊るす柱を設置した。また、足元には神戸三宮駅に設置されている発光式列車案内表示器を設置する。それ以外にも、隠しアイテムとして、大屋根に張り巡らされた鉄製の梁を結び付けている338個の鉄の球体の中に1個だけ、白球をプリントしたシートが巻かれた球体が据え付けられている。 併せて周辺整備では、駅下を通る県道の桁下を現在の4.1mから4.5mに嵩上げすることになっている。 駅改修前の配線図 ←本線 : 梅田・難波方面 →本線 : 三宮・元町・姫路方面 凡例 出典:
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