馬場町 (横浜市)とは? わかりやすく解説

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馬場町 (横浜市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 15:10 UTC 版)

日本 > 神奈川県 > 横浜市 > 磯子区 > 馬場町
馬場町
町丁
北緯35度25分20秒 東経139度37分39秒 / 北緯35.422244度 東経139.627411度 / 35.422244; 139.627411
日本
都道府県  神奈川
市町村 横浜市
行政区 磯子区
人口情報2025年(令和7年)5月31日現在[1]
 人口 1,250 人
 世帯数 687 世帯
面積[2]
  0.116 km²
人口密度 10775.86 人/km²
設置日 1965年(昭和40年)7月1日
郵便番号 235-0002[3]
市外局番 045(横浜MA[4]
ナンバープレート 横浜
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 神奈川県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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西根岸馬場町
日本
都道府県 神奈川県
市町村 横浜市
磯子区
町名制定 1933年(昭和8年)4月1日
町名廃止 1965年(昭和40年)7月1日
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馬場町(ばばちょう)は、神奈川県横浜市磯子区町名。丁番を持たない単独町名である。住居表示実施済み区域。

地理

磯子区の北部に位置する。堀割川の左岸にあたる。北で上町、東で中区塚越寺久保、西で堀割川を跨いで丸山滝頭、南で坂下町と接する。町内は大半が平地であるが、東部に南北に走る崖があり、ここで警察署の管轄が分かれる。東の高台は山手警察署の管内で、戦後米軍接収され根岸住宅地区となっている。西側大部分を占める平地は磯子警察署の管内で、かつては牧場もあったが現在は住宅地になっている他、堀割川沿いにかつて横浜耐火煉瓦などの工場があった場所には根岸地区センターや自動車販売店が並んでいる。

河川

歴史

沿革

  • 1874年(明治7年) - 堀割川完成。
  • 1889年(明治22年) - 町村制施行により、根岸村が村制施行。
  • 1901年(明治34年)4月1日 - 横浜市に編入。
  • 1923年(大正12年) - 関東大震災で堀割川などが被災。
  • 1926年(大正15年) - 関東大震災の復興事業として根岸橋架け替え[5]
  • 1927年(昭和2年) - 区制施行。磯子区西根岸町字馬場となる。
  • 1928年(昭和3年) - 堀割川復興工事完了。現在の石積みの護岸ができあがる[6]
  • 1933年(昭和8年)4月1日 - 西根岸町廃止。字馬場の地域と字坂下のうち一部に西根岸馬場町を新設[7][8]
  • 1944年(昭和19年)頃 - 空襲による延焼防止のため建物疎開を実施し根岸疎開道路完成。町内を南北に貫く。
  • 1945年(昭和20年) - 横浜大空襲で町内の一部焼失[7]
  • 1947年(昭和22年) - 高台が「エリヤX」として米軍に接収される。現在の根岸住宅地区[9]
  • 1965年(昭和40年)1月1日 - 住居表示の実施(磯子区磯子・滝頭地区)[10]に伴い、西根岸馬場町の一部を丸山二丁目、滝頭三丁目に編入する[11]
  • 1965年(昭和40年)7月1日 - 住居表示の実施(磯子区根岸地区)[10]に伴い、西根岸馬場町から馬場町に町名変更[7]
  • 1994年(平成6年) - 根岸地区センター・根岸馬場町公園・訪問の家 集(つどい)開設。
  • 2004年(平成16年) - 日米合同委員会において、根岸住宅地区の返還が合意された[9]、2012年8月現在、具体的な返還時期については決まっていない。
  • 2007年(平成19年) - 根岸橋架け替え完了[5]

世帯数と人口

2025年(令和7年)5月31日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
馬場町 687世帯 1,250人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[12]
1,312
2000年(平成12年)[13]
1,309
2005年(平成17年)[14]
1,260
2010年(平成22年)[15]
1,241
2015年(平成27年)[16]
1,221
2020年(令和2年)[17]
1,218

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[12]
539
2000年(平成12年)[13]
548
2005年(平成17年)[14]
600
2010年(平成22年)[15]
610
2015年(平成27年)[16]
583
2020年(令和2年)[17]
609

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年11月時点)[18]

番地 小学校 中学校
全域 横浜市立根岸小学校 横浜市立根岸中学校

1928年(昭和3年)、横浜市立滝頭小学校開校に伴い西根岸町上(現在の上町)とともに同校学区に編入された[19]が、根岸小学校学区に戻っている(上町は滝頭小学校学区のままであるが、根岸小学校の選択も可能な調整学区となっている)。

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]

町丁 事業所数 従業員数
馬場町 24事業所 189人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[21]
26
2021年(令和3年)[20]
24

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[21]
194
2021年(令和3年)[20]
189

交通

鉄道

町内には設置されていない。1912年(明治45年)から1972年(昭和47年)までは横浜市電が堀割川対岸の国道16号を走り、根岸橋・滝頭に停留所があった。最寄り駅はJR根岸線根岸駅であり、町内からは徒歩15分程度かかる。

バス

町内から最寄りとなるのは以下の4つのバス停である。

馬場町
  • 町内にある唯一のバス停。135系統は堀割川沿いの市道と根岸疎開道路を走り根岸駅へ向かう、町内を通る唯一の路線である。
坂下公園前
  • 坂下町にあり、馬場町の隣のバス停にあたる。
    • 横浜市営バス 78系統・133系統・135系統
根岸橋
  • 根岸橋の堀割川対岸にあり、 横浜駅関内磯子駅などへバスがある。横浜市営バス滝頭営業所が近く、本数は多い。
    • 横浜市営バス 68系統・102系統・113系統・156系統・158系統・324系統(102系統の急行)・327系統(113系統の急行)・378系統(102系統深夜バスの書類上の系統番号)
    • 京浜急行バス 110系統
滝頭
  • 馬場町南端の先にある坂下橋の堀割川対岸にあり、根岸橋・坂下公園前の隣のバス停にあたる。横浜市営バス滝頭営業所前にあり、本数は多い。
    • 横浜市営バス 9系統・68系統・78系統・102系統・113系統・133系統・135系統・156系統・158系統・324系統(102系統の急行)・327系統(113系統の急行)・378系統(102系統深夜バスの書類上の系統番号)
    • 京浜急行バス 110系統

施設

  • 根岸住宅地区 - 在日米軍(海軍)の住宅地。
  • 根岸地区センター - 選挙の際は馬場町・上町の投票所となっている。
  • 根岸地域ケアプラザ - 根岸地区センターに併設。
  • 訪問の家 集 - 知的障害者重複障害者向け生活介護事業所。根岸地区センターに併設。
  • 根岸馬場町公園 - 根岸地区センターに併設。

かつて存在した施設

  • 横浜耐火煉瓦 - 戦時中は軍需工場捕虜収容所であった[22]
  • 松風園 - 横浜市交通局健康保険組合の保養所。2005年(平成17年)閉鎖[23]。所有者の横浜市交通局厚生会は土地を横浜市に寄付した[24]が、跡地利用は未定となっている。
  • 東都観光バス車庫 - かつての牧場の跡地に設置されていた。現在は駐車場となっている。
  • 金港ボウル - 現在の根岸地区センター付近にあったボウリング場。

その他

日本郵便

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[26]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
全域 磯子警察署 根岸駅前交番

脚注

  1. ^ a b 令和7(2025)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和7年5月” (xlsx). 横浜市 (2025年6月6日). 2025年6月7日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 横浜市市民局 2016, 1-35頁.
  3. ^ a b 馬場町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ a b 根岸橋架替事業について”. 横浜市道路局橋梁課. 2012年8月9日閲覧。
  6. ^ 堀割川のプロフィール”. 横浜市磯子区. 2012年8月9日閲覧。
  7. ^ a b c 磯子区の歴史”. 横浜市磯子区. 2012年8月9日閲覧。
  8. ^ 横濱市町名沿革誌”. 横浜じゃん旅行社 散歩の閑人. 2012年8月14日閲覧。
  9. ^ a b 根岸住宅地区”. 横浜市都市整備局企画部基地対策課. 2025年6月14日閲覧。
  10. ^ a b 横浜市市民局 2016, 附-2頁.
  11. ^ 横浜市市民局 2016, 3-128頁、3-129頁.
  12. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
  18. ^ 横浜市立小学校、横浜市立中学校及び横浜市立義務教育学校の通学区域並びに就学すべき学校の指定に関する規則”. 横浜市 (2024年11月15日). 2025年5月9日閲覧。
  19. ^ 根岸小学校の紹介”. 横浜市立根岸小学校. 2012年8月9日閲覧。
  20. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  21. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  22. ^ 東京第18派遣所(横浜耐火煉瓦)”. POW研究会 笹本妙子. 2012年8月14日閲覧。
  23. ^ 会社概要”. 英一番館. 2012年8月14日閲覧。
  24. ^ 寄附受納について(報告) (PDF)」横浜市交通局、2013年2月19日。2025年6月14日閲覧
  25. ^ 郵便番号簿PDF(2024年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2025年5月8日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2024年度版)
  26. ^ 交番案内/磯子警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2025年6月7日閲覧。

参考資料

関連項目

外部リンク




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