難波サルヴェージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 08:19 UTC 版)
難波麟太郎(なんば りんたろう) 主人公。海上保安庁の新米潜水士だったが、急逝した父の遺言で家業の「難波サルヴェージ」を譲られ、社長になる。人情にもろく、そのせいで報酬の少ない仕事を掴まされることも少なくないが、そのまっすぐな性格により、仲間も多くできる。とある出来事から父莞爾との間に確執ができ、父親及びサルヴェージ業を嫌っていたが、誤解が解けた後は昔の様に父親を尊敬するようになり、次第に父親譲りのサルヴァーの能力を学び、開花させていく。 天性のサルヴァーだけが持つ「先見の目(さきみのめ)」を持っており、当初はその能力に無自覚だったが、沢や江口にそれを指摘されてからは、父と同等以上のサルヴァーとしての実力を発揮するようになった。はじめは幼馴染みの真彩を見ていたが、次第にヒロのことを女として意識していく。 沢村武(さわむら たけし) 「難波サルヴェージ」のサルヴェージマスター。冷静な判断と卓越した技量は大手会社のサルヴェージマスターにもひけをとらない。皆からは、「沢」「沢さん」「沢ちゃん」と呼ばれている。初期は報酬第一主義のため麟太郎とよく対立していたが、麟太郎の父譲りの能力を少しずつ認めていき、麟太郎も沢を頼りになる人物としていき、「難波サルヴェージ」の良き長兄役となっている。料理の腕はかなり悪い。 世界的なサルヴェージ業者の「スマット」に所属していた過去があり、かつてはそこの鬼教官として江口を鍛えていた時もあったが、ドン・フライスに捨てられてからは莞爾に救出され、そこから「難波サルヴェージ」に住み込む様になった。 船越源太郎(ふなこし げんたろう) 麟太郎の父親と共に「難波サルヴェージ」を切り盛りしてきた初老のベテランサルヴァー。主に操船等、船上での作業を行う。麟太郎からは「じっちゃん」、ヒロからは「おじい」と呼ばれ、麟太郎を「ボン」と呼び、暖かく見守っている。料理の腕は沢と同じくかなり悪い。コーヒーは砂糖抜きを好む。高所恐怖症で、空に上がることを恐れる。 有働ヒロ(うどう ひろ) 「難波サルヴェージ」の紅一点。モデル並みのルックスとスタイルの持ち主。5年前に莞爾に拾われ、「難波サルヴェージ」に入る。母を苦しめた父親(ドン・フライス)を憎んでいるために男性不信だったが、とある仕事を経て麟太郎を信用し、相思相愛に近い関係になった。沢と同じく「スマット」と因縁があり、フライスに自分の所有物の意味を持たれる焼き印を入れられている。メカに強く、PCから船舶操縦までなんでもこなすが、借金を取り立てに来る日曜銀行の斉藤が苦手(全員苦手だが、ヒロは特に)で、彼が登場すると大抵鳥肌を立てながら離れていく。本名はモーイ。コーヒーはブラック派。 難波莞爾(なんば かんじ) 麟太郎の父親で世界でも屈指のサルヴァー。本編中では既に故人となっており、息子・麟太郎に家業を後継させる。豊富な経験と「先目の目」を駆使して難事業をやり遂げるだけではなく、社員や依頼者、遭難者を含めていたわり続ける人望故に同業者一同から一目置かれていたが、過労と借金苦が祟り、麟太郎とは確執を生み、経営難の中で奔走して急逝する。ドン・フライスにとっては「自分がただ1人認めたサルヴァー」とのこと。 巻代(まきしろ) ヒロの後任で「難波サルヴェージ」に入った新任社員。
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