関取復帰以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 16:56 UTC 版)
11月場所11日目に8勝目を挙げて勝ち越しを確定させた際には「"運が良かった"としか思わない」と感想を述べた。しかしその後失速し、この場所は9勝6敗で終えた。 2021年1月場所直前の1月7日、仕上がりに関し「良くないんじゃないですか。ちょっと、不安しかないですけど」とコメント。2021年の正月は自己啓発系の本を読んで過ごし、餅で体重を維持した。2021年の目標を「けがをしないこと」と力を込めたが、体重が中々140kgに届かないなど増量に苦心している様子が伝えられた。再入幕を目指す気持ちについて「視野に入ってはいない」と話し、珍手については「(技を)見せる相撲を取りたいという気持ちはないけど、来るべき時が来たら出す感じですね」と語った。 3月場所は中日の炎鵬戦で左足を負傷し、9日目に協会に「左腓腹部肉離れにより3月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。11日目から再出場。 5月場所は中日に、2017年9月場所2日目の貴景勝戦以来約4年ぶりとなる幕内の取組を行った。この日は魁聖と対戦し、掬い投げで2017年9月場所初日の正代戦以来1344日ぶりの幕内での白星を獲得。その後も勝ち星が連なって最終的に12勝3敗の成績となり、十両優勝を果たした。 7月場所は西前頭13枚目の番付となり、21場所ぶりの幕内復帰となった。西序二段106枚目まで番付を落としてから幕内に復帰したことで、戦後最も低い地位からの幕内復帰記録を更新することになった(従来の記録は照ノ富士の西序二段48枚目)。この場所は10勝5敗と、2017年5月場所以来自身2度目の幕内二桁白星。15代武蔵川はこのカムバックぶりに「敢闘賞をあげてもよかったんじゃないかな」と感想を漏らした。 11月場所は右膝の古傷再発の原因となった1番で顔が合った豊昇龍と、2019年1月場所10日目の5番相撲以来の対戦となった。対戦の際に「(豊昇龍との対戦に)基本は意識しました。ここまできたかぐらいの気持ちです。幕内で対戦できたのはうれしかった」とコメント。膝の不安も感じさせない鋭い立ち合いから、最後は引き落としで白星。13日目の逸ノ城戦では肩透かしで白星を得て、新入幕以降では自身3度目となる幕内での2桁白星を確定させた。千秋楽の取組前の時点で自身初となる技能賞の受賞が決定。この技能賞は「相撲界に入ってからの夢」であった。大相撲で通例となる場所後1週間休みは返上して稽古を行った。 2022年3月場所は自己最高位を西前頭筆頭に更新。勝ち越せば悲願の新三役が見える地位となった。この場所は4勝11敗と幕内上位の壁に阻まれた。東前頭6枚目の地位を与えられた5月場所は12日目終了時点で3敗と優勝争いに加わった。しかし13日目の阿炎戦で4敗目を喫し、優勝争いから事実上脱落。
※この「関取復帰以降」の解説は、「宇良和輝」の解説の一部です。
「関取復帰以降」を含む「宇良和輝」の記事については、「宇良和輝」の概要を参照ください。
- 関取復帰以降のページへのリンク