鉄道車両の車両長とは? わかりやすく解説

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鉄道車両の車両長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 01:29 UTC 版)

車両長」の記事における「鉄道車両の車両長」の解説

車体幅が同じ場合車両長長いほど、一両当たりの輸送人数が多い。プラットホーム列車行き違い設備等規模は、発着できる列車長さ影響与えるため、使用される車両長さはそれを決定する重要な要素であり、その鉄道路線輸送力目安になる。ヤード集結方式貨物列車では、連結される貨車長さまちまちであるため、かつて日本運転されていた際には車両重量による換算両数の他に車両長による換算両数設定されており、路線設備に応じて列車長調節なされていた。 また、車体長」とは別の概念であり、車体長が同じであっても線路条件等の要因により連結面間距離(連結器張り出し長さ)が異なることも多く全長異なることがあり、逆に全長(「車両長」)が同じであっても車体長が異なことがある一般的に全長19m以上の車両大型車呼ばれ都市部大量輸送適しているため多く路線採用されている。その一方で全長18m級以下の中・小型車は、軸重制限厳しく急カーブの多い低規格路線での運用適している。こうした路線では、大型車だと急カーブオーバーハング部や台車間の車体建築限界はみ出しプラットホームなど周囲工作物接触するおそれがある路盤大型車軸重に耐えられない場合がある。 このため、低規格路線を持つ地方私鉄中小私鉄)での中・小型車採用例(特に、近年地下鉄用中・小型車の譲渡)が多い。大手私鉄路線では路面電車ルーツとする京阪京津線では16m級小型車採用されているほか、南海高野線本線級21m車とズームカー17m車の併用)、準大手私鉄神戸電鉄線等、急カーブ急勾配の多い路線1718m級中型車採用されている。また、京成電鉄京浜急行電鉄なども18m級中型車規格基本としている。 地下鉄場合も、トンネル断面が狭いため建築限界小さいことが多い。さらに道路下に建設される場合が多いため急カーブ多くなるこのため小型車採用する路線多かった東京メトロでは最も古い銀座線小型車規格丸ノ内線中型車規格運行されている。最近でも、断面トンネル使用されるミニ地下鉄では小型車が目立つ。一方で、他の鉄道との相互乗り入れ考慮した路線では、大型車入線できるよう建築限界大きめにとってあり、このため、20m前後大型通勤車が採用される例が多い。 ヨーロッパアメリカ合衆国中華人民共和国大韓民国標準軌幹線では、通勤車・長距離旅客列車ともに25~26.5m程度車両多くみられる。かつてヨーロッパオリエント急行運用客車台車交換して日本国内走行させた例があるが、これは対象車両車体長が20~22m程度であったために、車体側のごく一部改造のみで実現したのであるフル規格新幹線では、車体サイズを、旧満鉄等(および、その元となったペンシルバニア鉄道)の規格拡大したため、25m車が大半占める。

※この「鉄道車両の車両長」の解説は、「車両長」の解説の一部です。
「鉄道車両の車両長」を含む「車両長」の記事については、「車両長」の概要を参照ください。

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