鉄衛団とタタレスクとは? わかりやすく解説

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鉄衛団とタタレスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 14:23 UTC 版)

ゲオルゲ・タタレスク」の記事における「鉄衛団とタタレスク」の解説

タタレスクは、鉄衛団対峙する中で彼らへの圧力和らげることを選び引き換えルーマニア共産党活動抑圧や、ルーマニア共産党フロント企業ソヴィエト連邦友の会(英語版)が代表的)の活動非合法化集中した1936年4月、彼と内務大臣イオン・インクレツ(ルーマニア語版)はトゥルグ・ムレシュ開かれた青年集会を、ファシスト集会であると知りながら許可した。彼らは使節集会派遣し特別に用意させた電車トゥルグ・ムレシュ移動したこの道中で、シナヤ駅(駅:英語版)のイオン・ドゥカを称えた記念碑破壊している。トゥルグ・ムレシュに着くと、彼らは大衆反セム主義感情をかき立てた同年6月発生した死の部隊によるミハイ・ステレスク(英語版)の殺害も、ここで命令されたものだと考えられている。 1937年2月に、鉄衛団であった学生が、ヤシ大学英語版)の学長トライアン・ブラトゥ(英語版に対して暴行する事件発生。これは、スペイン内戦で斃れた鉄衛団党首イオン・モツァ(ルーマニア語版)、鉄衛団員ヴァシレ・マリン(ルーマニア語版)両者葬儀英語版)から始まった鉄衛団による大衆的キャンペーン影響されたものである。この事件受けて、タタレスクは首相命令によって国中大学全て閉鎖させた。 同年末、鉄衛団からのタタレスクの圧倒的な支持の下、国王カロル2世首相タタレスクの連携は、民主主義野党中心であった民族農民党英語版)やブラティアヌ派国民自由党英語版)との選挙協定繋がった偶然にも、非合法化されていたルーマニア共産党民族農民党支援に回ることが協定以前決定されていたため、ルーマニア共産党もこの合意参加することとなった)。またこの協定では、カロル2世によるあらゆる手段での選挙への介入阻止されることとなった彼のこの協定政策は、国民自由党内の敵対者怒り増長させたため、彼はファシズム政党ルーマニア戦線英語版)やドイツ人党(英語版)との連携協定締結した1937年12月実施された選挙(英語版)は異例結果となった国民自由党やタタレスクらは、約36%の得票率得て第一党となったが、得票ボーナス恩恵を受けることは出来なかった(40%の得票が必要)。一方で極右政党大きく躍進(「全て祖国へ」の名前で参加した鉄衛団は、15.6%の得票得て第3位政党となった)。これにより、カロル2世鉄衛団内閣成立という危機直面し、もしこの内閣が実現すれば彼の方針が妨害されてしまうことは確実であった。そこで彼は、オクタヴィアン・ゴガ(ルーマニア語版)率いキリスト教民族党(英語版)へ組閣依頼同年12月28日ゴガによって新内閣が成立した結果として、タタレスクは第一秘書の職にこそ残れたものの党内での居場所を失くした。ゲオルゲ・ブラティアヌの優位許し1938年1月には、ブラティアヌを国民自由党党首に選ばせることとなった。しかし1938年5月30日ゴガによる敵対政党抑圧策が失敗したのをきっかけに、タタレスクに支援されカロル2世は全政党解体強行民族再生戦線英語版)のみを新たに結成したであった

※この「鉄衛団とタタレスク」の解説は、「ゲオルゲ・タタレスク」の解説の一部です。
「鉄衛団とタタレスク」を含む「ゲオルゲ・タタレスク」の記事については、「ゲオルゲ・タタレスク」の概要を参照ください。

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