還暦、最期とその後
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2000年(平成12年)に開園50周年とウメ子来園50周年、そして長寿を祝うお祝いが開かれた。2007年(平成19年)は推定年齢3年と来日57年を合わせて60歳の還暦が祝われ、10月16日から25日にかけては写真や応募のメッセージ展示、10月20日には食パンやバナナで作ったバースデーケーキ贈呈が行われた。ちなみに55歳の誕生日(2005年(平成17年))にはおからで作ったケーキが贈られている。 2009年(平成21年)9月17日午前8時37分頃、飼育舎の中で横たわるウメ子を、出勤した飼育員が発見。前日16日も通常と変わらない60キロのエサを完食していた。小田原市は市民からの記帳や献花の受け付けを行い追悼したほか、上野動物園から一緒に来園し、85歳となった初代飼育員も遺体と体面、最後の別れをした。 2009年(平成21年)10月17日には「お別れの会」が主のいなくなったゾウ舎前で行われ、高さ3m、幅約2.4mの等身大遺影が飾られ、加藤憲一小田原市長が追悼の言葉と共に、市民功労賞特別賞を贈呈した。式には約5000人が出席、銅門前広場や郷土資料館で追悼メッセージや古い写真、記念品などが展示された。ゾウをかたどった、小田原名産のかまぼこなども特別販売された。 2010年(平成22年)3月25日に、ウメ子に感謝の意を込めて、神奈川県内や新宿等130の郵便局で「ウメ子オリジナル切手シート」が限定1,500枚販売されることになった。1シート1,200円。 同年、NPO法人「おだわらシネマトピア」によるウメ子の映画制作のために市民らの映像が募集され、飼育員の撮影も合わせて25分の映像集が制作され「小田原映画祭」で上映された。2011年にも短編映画「小田原城のウメ子さん ファンが残してくれた宝物」(20分)が公開された。 2011年(平成23年)3月、ゾウ舎の撤去が行われ、跡地にレリーフが設置された。 2012年12月、ウメ子の骨格標本が「神奈川県立生命の星・地球博物館」の企画展「博物館の標本工房」にて一時的に公開。ウメ子の骨格はあばら骨が短くなり、下顎の左の歯が磨耗しているなどの高齢化の特徴がみられた。
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