近年の音楽活動
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「ジョーン・ジェット」の記事における「近年の音楽活動」の解説
ジェットは1992年にサーカスループス (Circus Lupus) のために、そして再度1994年にはビキニ・キルのために、プロデューサー業に返り咲いた。これらのレコーディングでは、演奏とバックボーカルでも参加した。ビキニ・キルを代表格とするライオット・ガール (Riot Grrrl) ・ムーブメント(パンク・ロックとフェミニズムを融合させた運動)は1990年代に始まり、これらの女性の多くがお手本として、創造的刺激を与えた人物としてジェットをクレジットした。ライオット・ガール・バンドの1つ、ブラットモバイル (Bratmobile) はジェットに敬意を表して「チェリー・ボム」(Cherry Bomb) をカバーした。 1990年代後半、ジェットはパンクバンド「ギッツ」(The Gits) のメンバーと仕事をした。リードボーカルで作詞家であったミア・サパタ (Mia Zapata) は1993年に強姦され、殺されていた。共同作業の成果はLP『イーヴル・スティグ』 (Evil Stig) とシングル「Bob」に結実し、この売り上げはサパタ殺害犯の捜査資金として寄付された。バンドとジェットは、テレビ番組『アメリカズ・モスト・ウォンテッド』(America's Most Wanted) に出演し、視聴者に情報提供を訴えた。事件は、2004年にサパタ殺害犯ジーザス・メズキュイア (Jesus Mezquia) が有罪判決を下され、解決した。 2004年、ジェットとラグナは彼らと契約後にワープド・ツアーで人気となった女性パンクトリオ、アイライナーズ (The Eyeliners) の4枚目のアルバム『No Apologies』をプロデュースし、ブラックハート・レーベルからリリースした。ジェットは中の1曲「Destroy」で客演し、ミュージック・ビデオにもカメオ出演している。同年、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツは、約10年ぶりとなるアルバム『ネイキッド』(Naked) をジェット自身のレーベル、ブラックハート・レコーズからリリースした。 2005年12月19日、ジェットはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでトランス・シベリアン・オーケストラ (Trans-Siberian Orchestra) と共に「アイ・ラブ・ロックンロール」を演奏した。 2005年、ジェットはクリーブランドのパンクロックバンド、ヴァカンシーズ (The Vacancies) を見出した。彼女とラグナはバンドと契約し、彼らのセカンドアルバム、『A Beat Missing or a Silence Added』(CMJミュージック・チャートでトップ20入りした)と、2007年のサードアルバム『Tantrum』をプロデュースした。 マーキー・ラモーンの2006年のソロアルバム『Start of the Century』の1曲、「Don't Blame Me」にゲスト・アーティストとして参加している。同年、ピーチズ (Peaches) のアルバム『インピーチ・マイ・ブッシュ』 (Impeach My Bush) でも「Boys Want to Be Her」と「You Love It」の2曲でゲスト・ボーカリストとして参加した。またハート・アタックス (The Heart Attacks)の2006年のアルバム『Hellbound and Heartless』では、「Tearstained Letters」でチェイス・ノールズ (Chase Noles) とデュエットしている。 2006年6月、ジョーン・ジェットは自身のレーベル、ブラックハート・レコーズから新しいアルバム『シナー』(Sinner) を発売した。アルバムをプロモートするため、バンドは2006年のワープド・ツアーに出演し、イーグルス・オブ・デス・メタル (Eagles of Death Metal) とともに、2006年秋のツアーに取りかかった。 2007年6月、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツはマイアミのドルフィン・スタジアムでフロリダ・マーリンズの試合後に演奏した。2007年7月4日、ニューメキシコ州アルバカーキでアメリカ独立記念日に毎年恒例で行なわれる屋外イベントにおいて、推定65,000人の出席者を前にして主役を務めた。2007年11月、モーターヘッド、アリス・クーパーと共にイギリスアリーナツアーに出演。エアロスミスの2007 World Tourにおけるアメリカでの8回の公演ではオープニングを務めた。 2008年3月10日、デイヴ・クラーク・ファイヴ (DC5) のロックの殿堂入り記念式典で、ジェットはプログラムの締めくくりとしてDC5の1964年のヒット曲「Bits and Pieces」を演奏した。彼女の紹介は俳優のトム・ハンクスが行なった。同年夏、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツはシンディ・ローパーによる「トゥルー・カラーズ・ツアー2008」に何日間か出演した。8月にはデフ・レパードの前座を務めた。 2008年末のローリング・ストーンによるインタビューで、ジェットは2009年に2曲の新曲を含むグレーテスト・ヒッツ・アルバムをリリースする予定であると語った。
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