近代の大学とは? わかりやすく解説

近代の大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 23:56 UTC 版)

大学」の記事における「近代の大学」の解説

米国では1636年ハーバード大学最初はHarvard Collegeとして)が誕生するイギリスでは、英国国教会主導の下、中世ギルド的な大学伝統従った貴族による教育大学行なわれており、研究民間アカデミー進められ発表されていた。 フランスでは1806年に、ナポレオン・ボナパルトによって、かつての地方大学専門学校へと引き下げられ新設され帝国大学(L'Université impériale)が指導監督し国家国民教育にあたるというモデル採用され研究はやはりアカデミー進められるものであった。 特に重要なのは、言語学者プロイセン政治家としても有名だったヴィルヘルム・フォン・フンボルトがその骨格つくったベルリン大学である。ベルリン大学は、国家からの「学問の自由」の標語の下に、研究者学生自主的な研究に基づき真理知識の獲得目的として、法学神学医学といった伝統的な学問領域を軸として、哲学がこれら3つの学問のみならず自然科学含めたすべて学問理論的な研究指導するというモデル採用したベルリン大学は、研究と教育一体化を図るとの革命的な発想の転換により各国大学モデルとなり、その産業形成支えた19世紀に至ると、歴史学、社会学教育学民俗学など新たな学問分野生じ数学、物理学化学など既存学問分野急速な発展遂げただけでなく、哲学から心理学哲学史分離するなどして今日大学基本的な諸分野が、ほぼその骨格現すことになったイギリス・アメリカでは大学院教育重視されるうになるジョンズ・ホプキンス大学はその代表的な大学である。 20世紀になってからは、欧米以外の世界各国でも多く大学誕生してくるようになるヨーロッパでは、人文科学・社会科学自然科学でも理論的な学問研究が、大学の主要学部みなされた。また、経営学音楽美術工学などでの単科大学はやや差別的な位置づけをされていたが、徐々に大学の構成学部として認知されるようになってきた。 21世紀に入ると、情報科学社会福祉都市開発などで従来にはなかったような新しコンセプト学部も、世界各国それぞれの国内事情対応して誕生するようになってきた。

※この「近代の大学」の解説は、「大学」の解説の一部です。
「近代の大学」を含む「大学」の記事については、「大学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「近代の大学」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「近代の大学」の関連用語

近代の大学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



近代の大学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS