農耕・牧畜のはじまりと感染症とは? わかりやすく解説

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農耕・牧畜のはじまりと感染症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:42 UTC 版)

感染症の歴史」の記事における「農耕・牧畜のはじまりと感染症」の解説

人類はその誕生以来疾病苦悩してきたと推測され長い狩猟・採集生活のなかで、チンパンジーからマラリアオナガザルから黄熱病イヌ科哺乳動物から狂犬病といった感染症罹患した可能性がある。ただし、小集団で行動し人口密度希薄な時代にあっては感染集団全滅するなどしてしまえばそれ以上感染拡がることはなかったものとみられるその後農耕開始し、あるいは定住生活へと移行して集落発生し、人と人、さらに人と家畜接近して生活するうになると、人間感染症の関係は劇的に変化した紀元前8000年頃、西アジアではヒツジ、ヤギブタの飼育、すなわち牧畜がはじまっているが、ヒトコロナウイルス出現したのは、その同時期だという説もある。インフルエンザコロナウイルス感染症などは、野生生物世界で流行していた感染症人類の間でも流行するようになった人獣共通感染症」なのである牧畜開始によって動物との接触増え農業開始によって定住化進行し都市形成される感染症の流行頻繁に起こるようになった。『旧約聖書』や『新約聖書』、古代中国文明ギリシア文明古典、『ヴェーダ』をはじめとする古代インド文献には、結核ハンセン病コレラ天然痘マラリアインフルエンザ麻疹ペスト狂犬病肺炎トラコーマ考えられるさまざまな症状感染症登場する農業開始感染拡大大きな影響あたえた感染症にはマラリア住血吸虫症がある。灌漑のためにつくられ水深の浅い水路溜め池昆虫巻き貝などの宿主の棲み処となった媒介するマラリアは、農業開始とともに人びとの間でも流行始まり、およそ4800年前から5500年前古代エジプトミイラからもマラリア原虫DNAが見つかっている。住血吸虫河川湖沼生息し巻き貝宿主とする生活史営んでいるが、メソポタミアエジプトにおける初期農耕社会ですでに蔓延しており、日本には水田耕作とともに弥生時代持ち込まれたと考えられている。

※この「農耕・牧畜のはじまりと感染症」の解説は、「感染症の歴史」の解説の一部です。
「農耕・牧畜のはじまりと感染症」を含む「感染症の歴史」の記事については、「感染症の歴史」の概要を参照ください。

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