身分と職業とは? わかりやすく解説

身分(ヴァルナ)と職業(ジャーティ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:28 UTC 版)

ヒンドゥー教」の記事における「身分ヴァルナ)と職業ジャーティ)」の解説

ヒンドゥー教の特徴のなかで、カースト制度存在大きい。カースト歴史的に基本的な分類ヴァルナ)が4つ成立し、その下に職業世襲するジャーティ生まれ出生)と呼ばれる社会集団形成されて、例えば「牛飼い」や「大工」や「床屋」などの職業世襲されてきた。結果としてインドには非常に多くカースト存在するカーストは親から受け継がれるだけで、生まれた後にカースト変えることはできない。ただし、現在の人生結果によって次の生などの生で高いカースト上がることができるという。現在のカースト過去の生の結果であるから受け入れて人生テーマ生きるべきだとされる基本的な4つカーストヴァルナ)とカースト外の身分には、以下のものがある。 ブラフミンサンスクリットブラーフマナ音写し婆羅門バラモン神聖なについたり、儀式を行うことができる。バラモンというのは「ブラフマン(梵)を有するもの」の意味自然界支配する能力を持つものとされている。「司祭」とも翻訳される。本来のバラモン層は下層集団持たぬ知識認識及び、その発見方法としての母(汎)知識例え数学-の存在発見し蓄積独占した集団である。 クシャトリアクシャトリヤ)王や貴族など武力政治力を持つ。「王族」「戦士」とも翻訳される釈迦がこの階層生まれた ヴァイシャ商業農業牧畜工業及び製造業など職業につくことができる。のちには主として商人」を指すようになったシュードラスードラ古代では、一般的に人が忌避する職業のみにしか就くことしか出来なかったが、時代の変遷とともに中世頃には、ヴァイシャおよびシュードラの両ヴァルナ職業の関係に変化生じヴァイシャ商売を、シュードラ農牧業手工業など生産従事する広汎な「大衆」を指すようになった。「労働者」とも翻訳されるヴァルナもたない人びと ヴァルナ属さない人びとアウト・カースト)もおりアチュートという。「不可触民アンタッチャブル)」とも翻訳される不可触賎民は「指定カースト」ともいわれる1億人もの人々アチュートとしてインド国内に暮らしている。彼ら自身は、自分たちのことを「ダリットDalit)」と呼ぶ。ダリットとは壊された民 (Broken People) という意味で、近年ダリット人権求め動き顕著となっている。カーストによる差別1950年憲法禁止されている。

※この「身分(ヴァルナ)と職業(ジャーティ)」の解説は、「ヒンドゥー教」の解説の一部です。
「身分(ヴァルナ)と職業(ジャーティ)」を含む「ヒンドゥー教」の記事については、「ヒンドゥー教」の概要を参照ください。

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