超常瑪羅門の会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 07:17 UTC 版)
奇跡の力で人々を救う事を謳い受験性を中心とした若者から人気を集めているが、その実態は信者の弱みに付け込んだ金儲けを目的とする悪徳集団。 会長 本名、国籍など全てが謎に包まれた男。かつてはアメリカ国防省に在籍し、ベトナム戦争時に開発した精神強化の薬を「奇跡水」と称して信者に与えており、自身の秘密を探りに乗り込んだ翔と戦う。身体能力を高める薬で強化した肉体を武器に翔を追い詰めるが、最後は翔の秘法技で動きを封じられた所を「薬品を全て飲み干す」念を打ち込まれ大量に飲み込んだ薬品の副作用で肉体が極端に膨張した結果、変化に耐えられなくなった心臓が破裂して死亡する。 死に際に魔修羅との戦いが待ち受けている事を仄めかすが、両者との関係については明かされる事は無かった。 ゲルカロイドP3 会長が国防省在籍時に兵士の精神強化を目的に開発した薬品。使用すれば精神が研ぎ澄まされ未知の力が目覚めたような感覚となるが、服用を続ければ中毒症状を起こして理性が破壊され凶暴化する副作用が判明した為、開発が中止されていた。会長達はこの薬品をインド奥地から湧き出た聖水「奇跡水」と称して受験生を中心とした会員達に与えて金儲けをしていた。 会員達は当初、学力が向上したかのように錯覚していたが一部の会員が副作用のせいで殺人事件を起こす事態にまで発展していた。 ゲルカロイドP4 P3と同様に兵士を強化する為に研究開発された薬品で、P4は身体強化を目的とされていた。こちらも開発は止められていたが、会長は戦争終結後も密かに研究を続けてより強力な薬品へと完成させていた。 その結果、服用すれば筋肉を増強するだけでなく、運動能力まで向上させるに至っている。 桐島直樹(きりしま なおき) 会長補佐。日系二世でかつてはアメリカ陸軍のグリーンベレーに在籍していた。屈強な肉体で殺人術のプロだが、翔の相手ではなく軽くあしらわれて「後ろ手に組んだまま壁に走る」念を打ち込まれて壁に突き立てられたナイフが頭に刺さって死亡する。 藤川(ふじかわ) 予備校生。翔の友人で同じ進学塾に通っている。瑪羅門の会に入会してから成績が向上するようになり気落ちする翔とは対照的に自信に満ちた様子だったが、薬品による副作用の影響で塾の講師を殺害する事件を起こしてしまう。事件後、かなり憔悴した状態で翔の元へ助けを求めようとするが、会の秘密を話そうとした瞬間に暗示の力で奥歯に仕込まれた猛毒を噛んで死亡する。
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