起草の過程とは? わかりやすく解説

起草の過程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:48 UTC 版)

五箇条の御誓文」の記事における「起草の過程」の解説

明治新政府大政奉還後の発足当初から「公議」を標榜し、その具体方策としての国是模索していた。明治元年1868年1月福井藩出身参与由利公正が、「議事之体大意五箇条を起案し、次いで土佐藩出身制度取調参与福岡孝弟修正しそのまま放置されていた。それを同年3月入って長州藩出身参与木戸孝允加筆し同じく参与東久世通禧通じて議定副総裁岩倉具視提出した福岡孝弟は、由利五箇に対して第一条冒頭に「列矦會議ヲ興シ」(列侯会議ヲ興シ)の字句入れるなどして封建的な方向後退させ、表題も「会盟」に改めたため、列侯会盟色彩が非常に強くなった。さらに福岡発表形式として天皇諸侯が共に会盟約する形を提案した。しかし、この「会盟形式は、天皇諸侯とを対等に扱うものであり、「諸事神武創業之始ニ原キ」とする王政復古理念にも反するという批判さらされた。 そこで、参与総裁顧問木戸孝允は、天皇天神地祇てんじんちぎ簡単に言えば神)を祀り神前公卿諸侯率いて共に誓い文言述べ、かつ、その場伺候する全員署名するという形式提案し、これが採用されることとなったその際木戸は、 福岡第一条の「列侯会議ヲ興シ」を「廣ク會議ヲ興シ」(広ク会議ヲ興シ)に改め、 「徴士」の任用期間を制限していた福岡第五条削除して木戸最終案第四条旧来陋習ヲ破リ天地公道ニ基クヘシ」を新たに組み込み五箇条に続く勅語我が国未曾有の変革を為んとし、朕、躬を以て衆に先んじ天地神明誓い大にこの国是定め万民保全の道を立んとす。衆またこの旨趣に基き協心努力せよ新たに挿入させた その他、五箇条の順序体裁良く整え直すなど、大幅に変更加え、より普遍的な内容にした。また、議定副総裁三条実美福岡表題の「会盟」を「誓」に修正したため、木戸による五箇条が「誓文」「御誓文」「五箇誓文」「五箇条の御誓文」と呼ばれるようになった木戸後日五箇条の意図について「天下侯伯誓い億兆向ふ所を知らしめ、藩主をして其責に任ぜんと欲し」たと述べている。

※この「起草の過程」の解説は、「五箇条の御誓文」の解説の一部です。
「起草の過程」を含む「五箇条の御誓文」の記事については、「五箇条の御誓文」の概要を参照ください。

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