賀茂在昌とは? わかりやすく解説

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賀茂在昌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/18 04:59 UTC 版)

賀茂 在昌(かも の あきまさ)[注 1]は、戦国時代から安土桃山時代にかけての公家陰陽師洗礼名マノエル(Manoel)正二位勘解由小路在富の子。官位従四位下陰陽頭


注釈

  1. ^ 史料によっては「有昌」、「有政」などと(「ありまさ」と読めるような)誤記がされている[1]が、『永禄元年記』によると、勘解由小路家通字「在」は「あき」と読むのが正しいとされる[2]
  2. ^ 林淳は、勘解由小路家の後継者になることはなかったと述べている[3]
  3. ^ この時代、本姓(勘解由小路家の場合、賀茂朝臣が本姓となる)を名乗るケースは多いのであるが、「勘解由小路在昌」とする史料が現状一切発見されていないのは不可解である。
  4. ^ 村山修一は、在信は在昌の息子であると述べている[4]
  5. ^ 勘解由小路在宗の別名が「在政」である[13]ため、これに比定する説もある[14]が、海老沢有道は、年代が合わないとして否定している[15]。また、勘解由小路在理に比定する説もあるが、海老沢はこれもまた年代が合わない上に、「在理」を「あきまさ」と主む明証がないとして否定している[16]
  6. ^ 「実子」ではなく「子実」と記されている点に注意。通常、「○○子 実△△」と書いて、「実は△△の子であり○○の養子になった」という旨を記す形式である。
  7. ^ 木村純子は義子であるとして記している[20]
  8. ^ 歴名土代』には「同(天文)廿三十四横死」とあるため、天文23年(1554年10月4日没と読む説もある[3][23]が、『系図纂要』には「同廿年三ノ十四横死」と記されている。
  9. ^ 尊卑分脈』にある「父卿殺害之」という記述[25][27]の「父」とは、養父在富ではなく、実父在康を指す可能性も指摘されている[23]
  10. ^ フロイス『日本史』によると、口之津で病死とある[28]
  11. ^ 律令官位相当では陰陽頭の位階に相当する。
  12. ^ 『歴名土代』でも、『群書類従』所載(当該箇所)には81歳没とある。
  13. ^ 系図纂要』が江戸時代末期の書であるのに対して、『歴名土代[44]は、同時代の人物で父・在富とも親交があった山科言継[45]およびその嗣子・言経の編であり、史料価値が格段に高い[21]
  14. ^ 男系では元来安倍氏の系譜。
  15. ^ 柳生宗厳の甥であり、幸徳井家の養子となった。『幸徳井世系考訂本』によると、安井永順の子で柳生宗厳の養子とある。
  16. ^ 本作では別人物で兄弟という設定となっている[48]

出典

  1. ^ a b c 但馬荒人[信頼性要検証]
  2. ^ a b 海老沢 1965, p. 43.
  3. ^ a b 林 2002, p. 172.
  4. ^ 村山 2001, p. 292.
  5. ^ a b 慶長日件録』, p. 230.
  6. ^ a b c 但馬荒人 - 勘解由小路在信:第二の息子[信頼性要検証]
  7. ^ 西蓮寺 1996.
  8. ^ 斎藤 2014, pp. 121f.
  9. ^ 『日本イエズス会離脱者名簿』, 海老沢 1965, p. 39.
  10. ^ a b c フロイス『日本史』, pp. 118f.
  11. ^ a b c 海老沢 1965, p. 38.
  12. ^ 木場 1985, p. 407.(1993, p. 175.)
  13. ^ 公卿類別譜
  14. ^ 神田 1962.
  15. ^ 海老沢 1965, p. 42.
  16. ^ 海老沢 1965, p. 44.
  17. ^ 海老沢 1965.
  18. ^ a b 歴名土代』, p. 150.
  19. ^ a b 但馬荒人 - 賀茂在昌[信頼性要検証]
  20. ^ 木村 2012, p. 197.
  21. ^ a b c d 但馬荒人 - 賀茂在昌の生まれについて[信頼性要検証]
  22. ^ 耶蘇会士日本通信』, pp. 10f.
  23. ^ a b 村山 1981, pp. 363f.
  24. ^ 歴名土代』, p. 105.
  25. ^ a b 木場 1985, p. 398.(1993, p. 166.)
  26. ^ 但馬荒人 - 勘解由小路在種:不遇の養子[信頼性要検証]
  27. ^ 尊卑分脈』, p. 48.
  28. ^ a b c d フロイス『日本史』, pp. 214f.
  29. ^ a b 海老沢 1965, pp. 39f.
  30. ^ 但馬荒人 - 記述の鬼、ルイス・フロイス[信頼性要検証]
  31. ^ 堺から日本へ! 世界へ!. “キリシタン受容の構図-「茶の湯」文化の発見”. 2019年10月6日閲覧。
  32. ^ 但馬荒人 - その男アルメイダ[信頼性要検証]
  33. ^ 但馬荒人 - メルショル:第一の息子[信頼性要検証]
  34. ^ 海老沢 1965, p. 40.
  35. ^ 木場 1985, pp. 401-406.(1993, pp. 169-174.)
  36. ^ 但馬荒人 - 勘解由小路在高[信頼性要検証]
  37. ^ 但馬荒人 - 勘解由小路在綱[信頼性要検証]
  38. ^ a b c 海老沢 1965, p. 45.
  39. ^ 但馬荒人 - 御湯殿上日記[信頼性要検証]
  40. ^ 歴名土代』, p. 111.
  41. ^ 谷口 2007, pp. 11–14.
  42. ^ 但馬荒人 - 天正十年改暦問題[信頼性要検証]
  43. ^ 但馬荒人 - 在昌と秀吉[信頼性要検証]
  44. ^ a b c 歴名土代』, p. 59.
  45. ^ 但馬荒人 - 補遺2:山科言継[信頼性要検証]
  46. ^ 幸徳井世系考訂本
  47. ^ 木場 1985, p. 414.(1993, p. 183.)
  48. ^ “ナインストーリーズ 森橋ビンゴ氏へのインタビューを掲載。「鬼武者Soul」のシナリオ執筆の裏話や,カプコン在籍時のエピソードを聞いてきた”. 4Gamer.net. (2013年6月28日). https://www.4gamer.net/games/150/G015000/20130628015/ 2019年10月15日閲覧。 
  49. ^ 「錆色のアーマ」 -繋ぐ-”. 2.5ジゲン!!. 2021年6月3日閲覧。
  50. ^ 玉城裕規; 丘山晴己(インタビュアー:嶋田真己)「【2.5次元】玉城裕規&丘山晴己インタビュー “逆2.5次元”作品「錆色のアーマ」 −繋ぐ−で「キャラクターを自分の色に染めていきたい」」『エンタメOVO』、共同通信社、2019年5月2日https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/25d-interview/1186758/2023年5月20日閲覧 


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