歴名土代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/09/12 17:51 UTC 版)
歴名土代(りゃくみょうどだい[1]/れきめいどだい)とは、中世日本の四位・五位の位階補任(叙位)の記録簿である。元は2巻2冊であるが、現存本(東京大学史料編纂所所蔵本)は1冊。
- ^ 山科言継の『言継卿記』天文2年分の紙背文書に「補歴」を「ほりゃく」と記していること、当時の“名簿・名帳”などに用いられている「名」は「みょう」と読まれていたことから、「りゃくみょうどだい」が正確な読みと考えられている(湯川、2005年、P389-391)。また、文献の中には「歴」と同音の「暦」を用いて「暦名土代」と記述されたものもある。なお、『国史大辞典』には「れきめいどだい」で記事が作成されており注意を要する。
- ^ 永禄9年(1566年)の条に「従五位下 源イ藤家康三川国松平号徳川 同九・十二・廿九、同日、参河守、永禄十一月日、左京大夫、」という記述があり、徳川家康を源氏と伝える本と藤原氏と伝える本があり校合の際に両説併記がされたと見られている。
- ^ 『歴名土代』が下書きであった名残として、現存本に姓名のみで他に記述がない部分が存在する。これは実際の叙位が行われないまま空白として残されて除去されなかったものと見られている。
- ^ 正四位上110・正四位下393・従四位上447・従四位下694・正五位上90・正五位下626・従五位上704・従五位下1179
- ^ 湯川、2005年、「あとがき」。
- ^ 湯川敏治 編『歴名土代』続群書類従完成会 1996年 ISBN 978-4-7971-0269-7
- 1 歴名土代とは
- 2 歴名土代の概要
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