補任の記録とは? わかりやすく解説

補任の記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 17:12 UTC 版)

補任」の記事における「補任の記録」の解説

律令制においては翌年除目参考資料とするために人事担当官司である中務省式部省兵部省治部省などが毎年2回定期的に人事録を作成していた。これを補任帳(ぶにんちょう)と呼ぶ。女官については中務省が、内外官司五位以上、令制国史生以下の国衙職員及び郡司については式部省(ただし、郡司については年1回)、武官については兵部省僧侶について治部省(ただし年1回作成され6月20日12月20日天皇見せるために事前に蔵人所提出(「内裏分」の後、1月1日7月1日太政官に対して正式な提出が行われた。補任帳は補任者の官位姓名及び任官日時記載され、その年のうちに死去異動によって職を離れた者は朱筆訂正加えられ、また考課犯罪理由とした解官場合には帳簿自体から抹消された。 また、これとは別に官職補任の記録を年表形式まとめて後日参考にすることが行われ、公家では『公卿補任』・『蔵人補任』・『弁官補任』・『歴名土代』など、武家では『将軍執権次第』・『関東評定衆伝』・『柳営補任』、寺院では『東大寺別当次第』・『興福寺別当次第』・『天台座主記』・『東寺長者補任』などが知られている。

※この「補任の記録」の解説は、「補任」の解説の一部です。
「補任の記録」を含む「補任」の記事については、「補任」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「補任の記録」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「補任の記録」の関連用語

補任の記録のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



補任の記録のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの補任 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS