ごう‐けい〔ガウ‐〕【豪渓】
豪渓
名称: | 豪渓 |
ふりがな: | ごうけい |
種別: | 名勝 |
種別2: | |
都道府県: | 岡山県 |
市区町村: | 総社市槙谷、加賀郡吉備中央町岨谷 |
管理団体: | 総社市(大14・6・3),吉備中央町(大14・6・3) |
指定年月日: | 1923.03.07(大正12.03.07) |
指定基準: | 名5,名6 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 花崗岩ヨリ成レル槇谷川ノ峽谷ニシテ五六町ノ間両岸ハ絶壁又ハ石柱ヲ成ス天柱峯圭嶂盒子岩劍峯雲梯峯等ハ其ノ著シキモノナリ殊ニ盒子岩ハ東西ニ長ク南北ニ短キ長方形ヲ呈シテ屹立シ水平ノ節理発逹セルヲ以テ恰モ箱ヲ重ネタル觀ヲ呈シ亦重箱岩ノ称アリ雲梯峯ハ屏風ノ如リ屹立スルモ一方ハ梯形ヲ成ス其ノ溪谷ハ小ニシテ河床ニハ特ニ擧クヘキモノナキモ三鈷潭ノ如キ水平ノ岩盤上ニ水流ノ激スル所亦西岸ノ峻峯ト相俟ツテ捨■ヘカラサル風致アリ峽谷ノ規模ハ大ナラスト雖花崗岩ノ垂直及水平節理ヨリ発逹シ之ニ沿ヒ風化浸蝕セラシテ削崖竒岩ヲ成セルモノノ一標式タルノミナラス小地域内ニ於テ変化多ク蓋シ中國地方ニハ稀ニ見ル所ニシテ秋季ハ殊ニ紅葉ヲ以テ名アリ |
豪渓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 05:56 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動豪渓(ごうけい)は、岡山県総社市北端から同県加賀郡吉備中央町にわたる、高梁川支流槙谷川の上流に位置する渓谷である[1]。日本五大名峡の一つに数えられる[2]。
概要
岡山県道57号総社賀陽線に沿った[3]全長は600mの渓谷で、花崗岩の節理に沿って風化、浸食された奇岩、奇峰が連続する景勝地となっている[4]。1923年に国の名勝に指定された。天柱山と呼ばれる高さ330mの岩峰が一番の名所とされる。天柱山直下の岩盤には、「天柱」の文字が刻まれている。これは、江戸時代後期の享和元年(1801年)に頼山陽の開いた塾で学んだ備前国和気郡の医師で書家の武元登々庵が書し、石工2人によって14日かけて刻まれたものである。その他の名所としては剣峰(けんがみね)、雲梯山などがある。高台に展望台が設けられているが、そこに至る登山ルートは崩落の危険があるために2015年現在通行禁止となっている。豪渓を通る県道は道幅が狭く自動車の離合も困難なため、豪渓寺の南側の駐車場を利用して徒歩で散策するのが望ましい。岡山県南部地域屈指の紅葉の名所であり、シーズン中の休日は非常に混雑する。
豪渓寺
豪渓の南端に豪渓寺(ごうけいじ)という小さな寺院がある。山号は天柱山。宗派は真言宗醍醐派。入口に陶器製の狛犬が鎮座している。かつては天柱山一帯に鎖の行場や梯子の行場が設けられ、修行の場となっていた。
特記事項
2003年(平成15年)3月、渓谷内を走る岡山県道57号総社賀陽線で、車両を運転中の女性が軽症を負う落石事故があった[3]。このため岡山県は2004年より豪渓を含む1.26kmを通行止めとして落石防止工事を実施した[3]。景観への配慮や文化庁との協議のために通行禁止期間は8年間に及び14億4100万円が投じられた[3]。2011年4月から通行可能になった[3]。
ギャラリー
関連項目
出典
- ^ 紅葉の豪渓 一層きれいに 地元児童ら清掃奉仕 2014.11.19 倉敷・総社-16版 30頁 山陽新聞朝刊 写有 (全309字)
- ^ “櫻橋(さくらばし)”. 広島県土木建築局道路企画課 (2015年3月11日). 2020年5月13日閲覧。
- ^ a b c d e 総社・豪渓への県道が8年ぶり復旧 /岡山県 朝日新聞 2011.04.19 大阪地方版/岡山 29頁 岡山全県 (全205字)
- ^ 秋色、深まる 総社・豪渓で紅葉見ごろ /岡山県 朝日新聞 2012.11.15 大阪地方版/岡山 29頁 岡山全県 写図有 (全251字)
外部リンク
座標: 北緯34度45分36.1秒 東経133度41分57.2秒 / 北緯34.760028度 東経133.699222度
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