読み下し文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 02:37 UTC 版)
読み下し文は以下の通りだが、一部漢字を旧字体から新字体へ改め、難読語に読み仮名を補った。 天台座主少僧都法眼和尚位円珍、 右、法印大和尚位と号智証大師とを贈るべし。 勅す。慈雲の秀嶺、仰げば則ち.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}弥(いよいよ)高く、 法水の清流、之を酌めども寧ぞ尽きんや。 故天台座主少僧都円珍、戒珠(かいしゅ)に塵無く、慧炬(えこ)照らす有り。 大瀛(たいえい)を渡りて法を求め、異域に騁(は)せて師を尋ぬ。 物を済(すく)うを宗と為し、舟檝(しゅうしゅう)を苦海に泛(うか)ぶ。 利他意に在り、斧斤(ふきん)を稠林(ちゅうりん)に加う。 是を以て蒙霧其の翳昧(えいまい)を斂(おさ)め、朗月其の光明を増す。 遺烈永(とこしえ)に伝え、余芳遠く播(うつ)る。 志節を追憶するに、以て褒崇するに足らん。 宜しく法印大和尚位と諡号智証大師とを贈るべし。 前件に依り、主者施行すべし。 延長五年十二月廿七日 三品行中務卿敦実□ 従四位上行中務大輔源朝臣国淵奉 従五位下守中務少輔源朝臣興平[行]勅を奉り、右の如く牒到らば奉行せよ。 延長五年十二月廿七日 参議従四位下守治部卿兼讃岐守当幹 治部大輔 闕 参議正四位下行左大弁兼讃岐権守悦法印大和尚位智証大師に告ぐ、勅を奉り、右の如く符到らば奉行せよ。 大録 闕 治部少輔従五位下公彦 少録茂倫 少録直幹 延長五年十二月廿七日
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読み下し文
出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 01:36 UTC 版)
名詞
- 漢文を返り点、振り仮名、送り仮名などの訓点にしたがって、日本語に直訳した文章。
- (転じて)漢文調、或いは、和製漢文(訓読文)で書かれた古典を、最小限の現代語訳を行うもの。稀に、源氏物語のような和文の古典に対しても、完全現代語訳(意訳)せずに、直訳したものも読み下し文、或いは、書き下し文と表記する場合がある。
語源
よみは動詞「よむ」の連用形、くだしは動詞「くだす」の連用形が名詞化したもの。よみくだすとは訓読すること。本来の用字は訓み下し文だが、訓の常用漢字としての読み方から外れるので、読み下し文と書いても正しい。
関連語
- 和製漢語、訓読文、訓読(漢文訓読語)、漢文、文言、白文
- 和習、和臭、漢字仮名まじり文、送り仮名、振り仮名
- 訓点、返り点、レ点、一二点、助字、置き字
- 類義語: 書き下し文、漢文訓読文、現代語訳[1]
- 対義語: 音読、漢文音読[2]
翻訳
- 英語: transcription (en)、
注釈
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