読みをめぐる議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 21:46 UTC 版)
人名に用いる読みの規定に制限はない。 しかし、近年は親が子につける名前が多様化し、中にはあらかじめ子の名前の読み方を決めてから漢字を当てるといった名前の付け方をする親も出てきた。そのため、名前がもとで「いじめ」などの社会問題が起こることがあり、人名に使用してよい読みを規定すべきだという主張もある。 なお、戸籍に登録されるのは本名だけであり、その読み方までは登録されないため、本名の字はそのままに読み方だけを変える場合には、役所に届け出れば読み方を変更することができる。本名の字も含めて名を変更したい場合には、家庭裁判所に届け出て許可を受ける必要がある。2018年に行われた茨城県境町の町長選挙に名を「勇喜」と書いて「てつわんあとむ」と読む人物が立候補して話題になったが、彼によればこれはれっきとした本名であり、同姓同名の人物が近所に住んでいるために郵便物や宅配便の誤配が相次いだため、裁判所に届け出て名を「勇喜(あとむ)」と改名し、のちに読み方を「てつわんあとむ」に変更する旨を役所に届け出たという。 いわゆるキラキラネームに悩んでいた当時18歳の男子高校生が、家庭裁判所に届け出て改名を2019年3月に果たして、「親は、本当によく考えて子どもに名前をつけてあげてください」とコメントした。 安土桃山時代にヨーロッパと交流が始まって以降、外国語を意訳して漢字を当てた名前が使用されるケースが存在するようになっていった。それに対し、無理に漢字を当てず仮名のほうがよいと指摘する専門家もいる[誰?]。
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