誘電関数とは? わかりやすく解説

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誘電率

(誘電関数 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 06:14 UTC 版)

誘電率(ゆうでんりつ、英語: permittivity)は物質内で電荷とそれによって与えられる力との関係を示す係数である。電媒定数ともいう。各物質は固有の誘電率をもち、この値は外部から電場を与えたとき物質中の原子(あるいは分子)がどのように応答するか(誘電分極の仕方)によって定まる。




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誘電関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 17:39 UTC 版)

誘電率」の記事における「誘電関数」の解説

電場変動速い場合には、分極時間的なずれが大きくなって履歴効果無視できず、誘電率定数にはならない空間的な局所性仮定すれば、履歴効果畳み込みの形で D ( t ) = ∫ − ∞ t ε ( t − τ ) E ( τ ) d τ {\displaystyle {\boldsymbol {D}}(t)=\int _{-\infty }^{t}\varepsilon (t-\tau )\,{\boldsymbol {E}}(\tau )\,d\tau } と表わされる積分区間が τ < t となっているのは因果律よるもので、時間 t より過去電場によって決まることを表している。このことは積分核ヘヴィサイドの階段関数 θ を用いて ε ( t ) = k ( t ) θ ( t ) {\displaystyle \varepsilon (t)=k(t)\,\theta (t)} の形をしていることを意味する周期的に変動する電場の下ではフーリエ変換により周波数領域に移ることで畳み込みは D ( ω ) = ε ( ω ) E ( ω ) {\displaystyle {\boldsymbol {D}}(\omega )=\varepsilon (\omega )\,{\boldsymbol {E}}(\omega )} で表わされる誘電率周波数 ω の関数である誘電関数として記述される。なお、誘電関数が周波数依存しない定数関数であるときは、フーリエ変換により時間領域戻った時に積分核 ε(t)インパルス的であり、τ = t の部分取り出され前述誘電率一致する。 誘電関数は一般に複素関数となるため複素誘電率とも呼ばれる。誘電関数の実部誘電分極大きさ電場との位相差与えており、虚部電気伝導バンド間遷移による誘電損失与えている。因果律からクラマース・クローニッヒの関係式成り立ち実部虚部が関係付けられる物質の誘電関数を調べることで、その物質の電子物性光物性に関する多く情報を得ることができる。誘電関数は複素屈折率二乗求められ、これは光吸収スペクトル測定から得ることができる。また電子エネルギー損失分光EELS)の測定損失関数与える。

※この「誘電関数」の解説は、「誘電率」の解説の一部です。
「誘電関数」を含む「誘電率」の記事については、「誘電率」の概要を参照ください。

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