複素屈折率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:59 UTC 版)
複素屈折率(ふくそくっせつりつ)とは、屈折率の定義を吸光のある物質に対して拡張した物理量である。 複素屈折率m を実部と虚部に分解して m = n − i k {\displaystyle m=n-ik} と表記したとき、実部n は通常の屈折率を表し、虚部k は消衰係数と呼ばれる。非吸光性物質ではk = 0 である。 また、次の関係がある。 n 2 − k 2 = ϵ r μ r 2 n k = σ μ r λ 2 π ϵ 0 c {\displaystyle {\begin{aligned}&n^{2}-k^{2}=\epsilon _{r}\mu _{r}\\&2nk={\frac {\sigma \mu _{r}\lambda }{2\pi \epsilon _{0}c}}\end{aligned}}} ここで εr :比誘電率 μr :比透磁率 σ :導電率 λ :波長 c :光速 である。 屈折率と消衰係数との間には、クラマース・クローニッヒの関係式が成り立つ。
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