表面プラズモン
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表面プラズモン(surface plasmon、SP)は界面を横切る際に誘電関数の実数部の符号が変化する2つの材料間の界面に存在するコヒーレントな非局在化電子の振動(例えば空気中の金属シートのような金属-誘電体界面)。SPは電子ガス(もしくはプラズマ)のバルク内の陽イオンコアについての縦方向の電子振動を量子化するバルク(もしくは体積)プラズモンよりも低いエネルギーを有する。
- ^ Ritchie, R. H. (June 1957). “Plasma Losses by Fast Electrons in Thin Films”. Physical Review 106 (5): 874-881. Bibcode: 1957PhRv..106..874R. doi:10.1103/PhysRev.106.874.
- ^ Polman, Albert; Harry A. Atwater (2005). “Plasmonics: optics at the nanoscale”. Materials Today 8: 56. doi:10.1016/S1369-7021(04)00685-6 2011年1月26日閲覧。.
- 1 表面プラズモンとは
- 2 表面プラズモンの概要
表面プラズモン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 16:08 UTC 版)
詳細は「表面素励起」を参照 金属ナノ粒子ではプラズモンが表面に局在することになるので、表面(局在)プラズモンとも呼ばれる。中でも金コロイドなどの金属ナノ粒子では、可視-近赤外域の光電場とプラズモンがカップリングして光吸収が起こり、鮮やかな色調を呈する。この現象が表面(局在)プラズモン共鳴であり、局所的に著しく増強された電場も発生する。つまり、光エネルギーが表面プラズモンに変換されることにより、金属ナノ粒子表面に光のエネルギーが蓄えられるばかりでなく、光の回折限界より小さな領域での光制御が可能となることを意味する。また、粒子形や周囲媒質の誘電率に依存した共鳴波長がある。 このような金属ナノ粒子と光との相互作用が光科学技術の分野で注目されている。表面プラズモンの設計・制御・応用技術はエレクトロニクスやフォトニクスに対応してプラズモニクスと呼ばれる。
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