試作重攻撃レイバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:03 UTC 版)
「機動警察パトレイバーの登場メカ」の記事における「試作重攻撃レイバー」の解説
菱井インダストリー・篠原重工が共同開発した、軍用試作レイバーである(形式番号:HAL-X10)。 対戦車および対レイバー戦を目的に試作された重装レイバー。戦車の火力と装甲に、レイバーの機動性と汎用性を併せ持ち、前面右側に大口径短砲身のガンランチャーを備えた突撃砲型の車体に、クラブマンに似た四脚を備える。イングラムを前後に2機並べたほどのボリュームがある大型機だが、最大推力25tのホバーユニットを機体後部に装備し、高速移動や大ジャンプも可能。脚部に路上走行用の車輪も収納されている。試作機のため、センサーユニットにはTYPE-X0の原型となるレーザースキャナーを搭載し、外部形状はARL-99B(ヘルダイバー)の物が流用されているが、カメラは双眼式。センサーユニット基部が乗員用ハッチになっている。 テレビ版では将来的に無人で稼動することを前提に人工知能を搭載した機体であったが、プログラムの不具合でコントロールを離れ暴走する。無人機であるにもかかわらず、多数の97式や戦闘ヘリを次々撃破する圧倒的戦闘力で追撃を振り切って演習場外へ脱出するが、連戦で弾薬が尽きたところを見計らった第二小隊により、イングラム二機がかりでどうにか抑え込んだところに遊馬がコクピット内へ突入してシステムを停止させた。射撃戦のみならず、ジャンプから前足の一撃で97式を破壊する格闘戦も披露している。劇場版1ではホバー機動時の空気抵抗を見るため風洞実験を行っていた際に搭載していたOS「HOS(Hyper Operating System)」に意図的に仕掛けられていた暴走プログラムが発動してしまい暴走、ヘルハウンドの対戦車ミサイルによってホバーユニットが損傷した後それを切り離してなおも暴走を続けたが、最後はワイヤートラップに引っ掛かって身動きが取れなくなったところを空挺隊員やヘルダイバーによって文字通り蜂の巣にされ機能停止した。経緯は違うものの、テレビ版・劇場版1ともに暴走を起こす典型的な敵役の機体である。テレビ版と劇場版1では機体のカラーリングが違っている(テレビ版ではオリーブドラブ、劇場版1では赤)。漫画版にも同様の機体と思われるものが1カットのみ登場した。2003年10月に量産型1号機が完成。2005年度には陸上自衛隊正式配備予定。 現段階ではあくまで試作機であるためハンニバルやヘルダイバーのようにペットネームはついていないが、形式番号のHAL-X10から「はる・えっくすてん」あるいはX10と呼ばれることが多い。
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