設置形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 23:04 UTC 版)
平面式駐輪場 屋外の更地や平屋の駐輪場である。面積あたりの収容台数は比較的少ないが、上下移動が不要で、空きスペースを見つけやすく利用者が使いやすい事と、バイク用のエレベーターが不要という利点がある。特に屋外駐輪場は建設コストが安く、建築基準法や消防法などが適用されず、用途制限地域にも作りやすい。 階層式駐輪場(立体駐輪場) 二階建て以上か、地下駐輪場のこと。狭い土地やターミナル駅のように利用者が多い駅で、面積あたりの収容台数を増やすことができる。しかし利用者は上下移動が必要で、空きスペースを見つけにくい事や、上層階の利用率が下がる事、バイクを収容する場合はエレベーターや特殊な耐火・消火設備が必要で、建設費がかかるという欠点もある。高架下やペデストリアンデッキの一部を利用したり、定期利用者と一時利用者を階層で分けたりするケースもある。 地下駐輪場 階層式駐輪場の一種で、用地取得が困難な場合に効果を発揮する。しかし建設費や維持管理費が高いことと、占用許可が必要で民間では設置しにくいという欠点がある。地下鉄の敷設に合わせて、作られる場合もある。 機械式駐輪場 いわゆるタワーパーキングの自転車版で、自転車を入れるとタワー内の空いている駐車スペースへ自動的に格納される。地下駐輪場方式と組み合わさり、地下スペースに格納されるタイプも出てきている。格納方式としては自転車をエレベーターで上下して棚に格納するエレベータースライド方式、天井から吊るすラック懸架方式、自転車を載せた棚が円運動するメリーゴーランド方式などがある。また垂直方向だけでなく、水平方向に移動する物もある。収容効率が高く土地を有効活用できることや、盗難やイタズラの心配が無いこと、出し入れが簡単なこと、人員削減・無人化が出来ること、消防設備を簡略化できる場合があることから注目されている。一方、建設費が高く、稼動実績が少ないこと、タイヤ幅などの細かい制限が設けられており、規格外の自転車が利用出来ないなどの欠点がある。 路上駐輪場 一定以上の幅員がある歩道上や横断歩道橋の下など、道路の一部や遊休部分を利用した駐輪場のこと。2005年の道路法施行令改正による規制緩和で設置が可能になった。法律上は「道路の附属物」という扱いで、都市計画道路の一部としても作る事も出来、2007年からは道路管理者以外の公共団体や民間事業者も整備できるようになった。
※この「設置形式」の解説は、「駐輪場」の解説の一部です。
「設置形式」を含む「駐輪場」の記事については、「駐輪場」の概要を参照ください。
- 設置形式のページへのリンク