設定・演出(昭和)
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「仮面ライダーシリーズにおける変身」の記事における「設定・演出(昭和)」の解説
第1作『仮面ライダー』から『仮面ライダーJ』までの仮面ライダーにおける主人公は、改造手術によって肉体を機械や人工細胞に置き換えた「改造人間」(強化人間)である。 ライダーへの変身は独自のポーズを取る。『テレビマガジン』1972年10月号の「仮面ライダーのひみつ100」によると、このポーズは体内の機械を動かすスイッチの役目がある。また「変身!」と叫ぶのは精神統一のためである。なおポーズを取っている間に敵が攻撃の手を休めているわけではなく、素早い動きで隙を見て変身しているとされる。 仮面ライダーはしばしば飛び上がって高いところから現れるが、これは、正体を知られないように他人がいないところで変身しているためである。また、変身に際しては「シャキーン」ないし「ピューン」と表現される独特の効果音が挿入される。『仮面ライダー』が嚆矢となって定番化したこれらの演出には、ともに東映娯楽時代劇からの影響が見られる。 仮面ライダーが変身に必要とするアイテムは主にベルトであり、「変身ベルト」という名称が確立している。ただしライダー全員が変身ベルトを用いるわけではなく、シリーズ第2作『仮面ライダーV3』の時点で早くもヘルメットと強化服で変身するライダーマンが登場している。 「変身ベルト」も参照
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設定・演出(平成)
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「仮面ライダーシリーズにおける変身」の記事における「設定・演出(平成)」の解説
平成仮面ライダーシリーズでは、旧作の基本的な設定だった「改造人間」という要素は用いられていない。仮面ライダーが取り返しのつかない手術のために元の体に戻れないという設定は、手術を受けようとする人や受けた後の人を苦しめるおそれがある点や、執刀医を悪として描くことは職業差別となりかねないからという点が考えられる。また、医療技術の進歩によって現実に機械の力で日常生活を送っている人が増えたため、制作者側もそうした人々を不快にしないように配慮している。 平成シリーズでの変身能力は、異生物や古代あるいは未来の技術のような、オカルティックもしくはSF的な存在の力が注がれることにより獲得される。ただ、改造人間同士の戦いという要素は失われても、仮面ライダーと敵との間に何らかの類似性があるという点は受け継がれている。 アイテムの使用や強化服の着用によって変身する仮面ライダーが増えたため、複数の人物が同一の仮面ライダーに変身したり、逆に1人の人物が複数の仮面ライダーに変身する事例も生まれた。さらに、もともと仮面ライダーではなかった者が変身者の資格を得ようとする、あるいはそれに挫折するという物語も可能になった。 昭和ライダーでも一部に見られた多段変身「フォームチェンジ」が本格的に導入され、ライダーが戦況に応じて異なる能力や姿を使い分けたり、より強化された形態への変身能力を獲得する展開が一般的になった。 昭和のころに比べると、生身の人間が変身していく過程と変身ベルトの凝ったギミックを見せることに重点が置かれており、移動せずにその場で特殊効果を使って変身を表現している。また、概してヒーローの正体を隠すことは物語上あまり重要視されておらず、どこでも変身している。
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