記念と顕彰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/18 14:03 UTC 版)
「フェルディナント・フォン・シル」の記事における「記念と顕彰」の解説
1838年10月18日には、シュトラールズント市民の手でシルの墓にヴェルギリウスのアエネーイスから引用した下記の一節(原文はラテン語)を刻印した、鉄の銘板が置かれた。 「偉大なることを望んだのは偉大である。彼は運命によってくずおれた。浜辺には大いなる胴体が横たわる。首は奪われていても、その体は名もなきものではなかった。」 1859年5月30日には生き延びたシル猟兵団の戦友とシュトラールズント市民の記念祭が行われ、1909年には「シル公園」(Schillanlagen)に青銅像が設置された。 他にはフェーア通りの歩道で、戦死した場所に埋め込まれた銘板もシルを記念している。また、付近のシル通り (de:Schillstraße) も彼にちなむ。 オランダ、ライデンの博物標本室で長期にわたって保存されていたシルの頭部が骨壺に収められ、ブラウンシュヴァイクに運ばれたのは1837年になってからである。同年、そこではシルの記念碑が設置されており、その下の霊廟にはシルの戦友14名が埋葬されている。シルの頭蓋骨を収めた骨壺は、同市のシル通り (de:Schillstraße (Braunschweig)) に設置された記念碑の基部に埋葬された。 1870年にはベルリン=ティーアガルテン区 (de:Berlin-Tiergarten) の通りの一つがフェルディナント・フォン・シルにちなんで命名されている。 ダムガルテンのヘーア通りは1945年以降、「シル通り」と改称された。そこでシルは宿に入り、休息を取っている。1898年までは、この通りにオークの木が立っていた。その下では、メクレンブルクの闘士が同じドイツ人と戦った恥辱から、銃を破棄している。 生誕200周年を記念し、1976年にはドイツ民主共和国で10万枚の5マルク記念硬貨が発行された。また国家人民軍、地上軍航空隊の第67攻撃ヘリ航空団(後の第3攻撃ヘリ航空団 (de:Kampfhubschraubergeschwader 3) は1984年に伝統的な名称、「フェルディナント・フォン・シル」を冠している。 ドーデンドルフでは、ある石碑がマクデブルク近郊の戦闘を記念している。アルネブルク (Arneburg) のマルクト広場にはシルに敬意を表して石碑が設置されている。 ドレスデン近郊のヴィルムスドルフにはシルの生家、「シルグート」(Schillgut)がある。記念の銘板の他、1904年にはここにシル記念碑が建てられ、175周年目の命日には村道が「フェルディナント・フォン・シル通り」と改称された。 ポツダム=ミッテルマルク郡の国道1号 (Bundesstraße 1) 沿いにあるヴェアダー (Werder (Havel)) 市とゲルトウ (de:Geltow) 村の中間、バウムガルテン橋 (de:Baumgartenbrücke) のすぐ近くにシル記念碑がある。同地で1809年4月28日、フェルディナント・フォン・シル少佐は指揮下のブランデンブルク第2フザール連隊とともに野営している。 2005年以降、フェルディナント・フォン・シル少佐を記念して毎年9月第2週の週末に「シュトラールズント狙撃兵中隊1451」(Stralsunder Schützencompanie 1451」がシュトラールズントを巡る戦いを再演 (Historical reenactment) している。 シュトラールズント市の新市場 (de:Neuer Markt (Stralsund)) に面するホテル、「ノルトドイチャー・ホーフ」(Norddeurscher Hof)にはシルの生涯や業績について展示してる「シルの間」(Schillstube)が存在する。 トアゲロウ (Torgelow) にあるドイツ連邦軍の兵舎は「フェルディナント・フォン・シル兵舎」と呼ばれている。リュトイェンブルク (Lütjenburg) とヴェーゼルの駐屯地にも彼の名を冠する兵舎があり、それらは「シル兵舎」(Schill-Kaserne)と呼ばれている。 またシルは下記のように、何度も文学作品や映画の題材となっている。 『Der Feuerreiter(炎の騎手)』、1940年公開の映画。 『コルベルク』、コルベルク攻囲戦を描いた1945年の映画。 『Die elf Schill’schen Offiziere(シルの11人の士官)』、Märkische Film GmbH Berlin製作。
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