計画立ち上げとは? わかりやすく解説

計画立ち上げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:50 UTC 版)

はやぶさ2」の記事における「計画立ち上げ」の解説

MUSES-C初代「はやぶさ」)の打ち上げ以前から小天探査フォーラムなどで後継ミッションについて非公式に検討続けられており、当時は「ポストMUSES-C」、「はやぶさ」打ち上げ後は「ポストはやぶさ」と呼ばれていた。「はやぶさ」打ち上げ翌年2004年には小天探査ワーキンググループ発足してより詳細検討が行われた。この当時は1機または2機の探査機スペクトル既知複数小惑星送り込む「マルチランデブー&サンプルリターン」や「ファミリーミッション」と呼ばれる大掛かりな案もあった。そして、「はやぶさ」地球近傍小惑星イトカワ精密な科学観測行い目覚しい成果上げたことを受けてJAXA宇宙科学研究本部ISAS:後の宇宙科学研究所)内で本格的に次期小惑星探査計画持ち上がった2005年第5回宇宙科学シンポジウム時点では、次期小惑星サンプルリターン構想として3つの候補考えられていた。そのうち1つ2012年C型小惑星である 1998 KY26向けて打ち上げ2017年地球帰還時のスイングバイでさらに 2003 YN107向かい2019年に2個目のカプセル地球帰還という計画案だった。しかし2006年初、後にリュウグウ命名される 1999 JU3探査目標選定された。 はやぶさ当時様々な故障抱えていて地球へ帰還できる可能性決し高くない状態にあり、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が検討開始したOSIRISミッションなど他国追い上げ厳しい中、小惑星探査分野での世界トップ維持できなくなるという危機感から、はやぶさ関係者からは後継機早期打ち上げ切望されていた。そこで、「はやぶさ」の再挑戦ミッションとして「はやぶさ2」の計画立てられそれまで検討されてきた「ポストはやぶさ」は「はやぶさMk2英語版)」と改称し区別することとなった2007年計画月・惑星探査推進グループ (JSPEC) に引き継がれ2010年から2012年打ち上げ目標検討進められたものの、JAXA全体プロジェクト積極的に推進するとの意思統一はなされず、計画遅々として進まなかった。2007年度予算折衝では、「はやぶさ2計画側は5億円を要求し財務省文科省数億程度予算をつけることを提案したが、JAXAはこれを退け予算5000万円に留まった。これは情報収集衛星計画ISSのきぼうの打ち上げ運用物資補給などの負担従来予算内で行っており、予算都合から太陽系探査後回しにされている現状示している。

※この「計画立ち上げ」の解説は、「はやぶさ2」の解説の一部です。
「計画立ち上げ」を含む「はやぶさ2」の記事については、「はやぶさ2」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「計画立ち上げ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「計画立ち上げ」の関連用語

計画立ち上げのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



計画立ち上げのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのはやぶさ2 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS