視聴率に関する評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:28 UTC 版)
2021年4月21日付夕刊フジは、視聴率が苦戦した原因として「セリフで使われる河内弁が朝からどぎつかった」とし、「主役の千代を演じる杉咲花の圧倒的な演技力が批判を封じ込めた」と高評価を報じた。 コラムニストの木村隆志は、世帯視聴率については、コロナ禍により番組スタートが12月まで遅れたことや、慌ただしい時期でのNHKのPR不足など不利が重なったこと、そんなスタート時の世帯視聴率の低さをメディアが連日報じて追い打ちをかけたことが低迷に繋がったと分析。視聴者の反応を気にした無難な形を選ばず「重苦しいシーンから逃げない」表現や、視聴者の予想を超えた八津弘幸の脚本内容、視聴者の多くが杉咲の演じる千代に感情移入し幸せを願い好評されているとし、録画機器の発達や番組同時配信アプリ『NHKプラス』の開設によりリアルタイム視聴が減る中での世帯視聴率の数字に意味はないだろうと見解した。 コラムニストの堀井憲一郎は、ドラマ支持者が伸びなかった原因として、大阪の地名が「道頓堀」しか登場しないなど土地勘が欠落し、地元の関西人の心を掴めなかったと推察した。 作家で五感生活研究所代表の山下柚実は、2月11日の第49話の時点までにおいての低視聴率の原因として、ドラマの制作者や役者たちが楽しんでドラマを作り上げる「熱」のようなものは伝わってくるが、受け取る視聴者側との間にどこか溝があり、場面が盛り上がる程視聴者の熱が引いている「ミスマッチ」が起きていること。杉咲花の芝居が一本調子でまくし立てたり啖呵を切っている印象が強い様子と分析した。その一方、終盤では「回を追うごとに独特のドラマ世界に引き込まれ、NHK朝ドラの中でも突出した出来栄えの作品になるであろう」、「きちんと刻むように人物を描き上げた。人生の複雑さ苦さを生きる力に転嫁した「大人のドラマ」として凛然と輝き、NHK朝ドラの歴史に確かな足跡を残した」とも評価している。
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