西部での建設推進と日本鉄道とは? わかりやすく解説

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西部での建設推進と日本鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 00:11 UTC 版)

中山道幹線」の記事における「西部での建設推進と日本鉄道」の解説

鉄道局であった井上勝鉄道建設停滞強く訴え、まだ西南戦争続いていた1877年明治10年2月1日には京都 - 大津(馬場、後の膳所)間の着工認められた。西南戦争終結し1878年明治11年4月1000万分の国債発行してこのうち鉄道建設費に2139914円を割り当て京都 - 大津間米原 - 敦賀間をいよいよ着工することになったこの段階ではまだ東西連絡幹線の全区間着工することはできず、とりあえ本州横断路線建設することになったのである京都 - 馬場(後の膳所)間は1880年明治13年7月15日に全区間開通しそれまで建設工事異なりお雇い外国人助け借りことなく養成努めていた日本人技術者の手だけで初め開通する鉄道路線となり、当初見積もり比べて約2割の工費節約実現した一方米原 - 敦賀間については、ボイルの調査では塩津経由することになっていたが37パーミル勾配が必要であり、柳ヶ瀬トンネル建設する経路であれば25パーミル抑えられることから、経路変更をすることになった。また井上勝鉄道局長は将来的中山道幹線建設する際には、米原からではなく長浜から直接関ケ原に出る経路が有利ではないかとの考えがあり、調査結果この経路推進することにして、米原 - 長浜間は後回しにすることになった。こうして柳ヶ瀬トンネル経由長浜 - 敦賀建設進められ1884年明治17年4月16日全通した。 さらに、井上鉄道局長は1882年明治15年2月に、長浜 - 関ケ原 - 大垣間の鉄道建設提案する建言書を提出し琵琶湖湖上連絡を介して京阪神地方北陸地方を結ぶ路線にこの区間加えることで、舟艇による連絡四日市を介して東海方面とも連絡できる主張した。この区間についても建設する方針となり、1884年(明治17年5月25日大垣までが全通した一方東部では、1880年(明治13年2月から東京 - 高崎間の測量開始され工事着手許可受けた。しかし、実際建設費の手が行われず工事着工できなかった。資材調達および技術者転用問題があるため、早期着工できる見込みがないのであれば工事許可取り消して欲しいとの鉄道局長からの要請により、1880年明治13年11月9日工事着手許可取り消された。これは当時政府財政事情から、東西からの同時着工困難な情勢であったことを示している。 この頃華族中心に資産出しあって民間鉄道会社設立する動きがあり、政府東京 - 高崎間の鉄道着工断念したことを好機として、日本最初民営鉄道ある日鉄道創立出願した1881年明治14年)に正式に許可受けたが、当時鉄道の建設能力民間には無かったことから、最初着工区間となる東京 - 高崎間の鉄道政府鉄道局工事全面委託されることになった東京繁華な市街地横断する工事難航予想されたことから、官設鉄道新橋駅(後の汐留駅)を起点とすることを先送りし土地用意できた上野駅起点として1882年明治15年9月起工された。1884年明治17年5月1日上野から高崎までの区間全通した

※この「西部での建設推進と日本鉄道」の解説は、「中山道幹線」の解説の一部です。
「西部での建設推進と日本鉄道」を含む「中山道幹線」の記事については、「中山道幹線」の概要を参照ください。

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