衰退続く政党と胎中楠右衛門とは? わかりやすく解説

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衰退続く政党と胎中楠右衛門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:39 UTC 版)

憲政碑」の記事における「衰退続く政党と胎中楠右衛門」の解説

1934年昭和9年1月18日木暮武太夫木村正義船田中発起人として、政友会所属有志議員30あまりによって国政一新会結成され胎中楠右衛門座長兼世話人となった国政一新会国政革新標榜して政治経済日本精神宣揚三大綱領決議したが、中でも政治革新に関する綱領では「立憲政治確立我が立憲政治の紛淆または変革せんとする一切行為排撃す」「政党機構および活動是正政党自然的必然的社会現象にして、立憲政治寛政政党革正にあることを認識し、その機構および活動是正す」としていた。胎中国政一新会メンバー決議政友会幹部進言し、その逐次実行働きかけた。その後国政一新会その活動継続していくものの、立憲政治政党政治擁護改革目指す胎中らの思いとはうらはらに、政党混乱はなおも続いていく。例え海老名憲政碑題字揮毫した秋田清は、松岡洋右らが提唱する既成政党解消運動賛同し1934年昭和9年12月12日これまでの政治上における一切経歴清算出直し表明し政友会脱党するとともに衆議院議長辞職したこのような情勢下、胎中楠右衛門1934年昭和9年12月9日突如衆議院議員辞職する。これは政友会当時岡田内閣への対決姿勢和らげ妥協走ったことに対する強い不満によるもの推測されている。衆議院議員辞職後胎中談話発表した談話ではかつての政治家国家のために文字通り身命投げ打っており、結果として板垣退助伊藤博文西園寺公望原敬らは軍部対等に渡り合うことが出来たのであるが、今や政党、そして政治家政府顔色伺ってばかりいて、腰砕けになってしまっていると批判した。そしてこのような状態では政治家代議士たる資格はないと断じ政党政治家は今こそ猛省して決起すべしと主張した。 しかし胎中衆議院議員辞職したものの政友会からは脱党しようとはしなかった。板垣退助らが結成した自由党以来伝統があり、憲政貢献した多く先輩政治家らによって培われてきた政友会見捨てることは胎中には出来なかった。彼は既成政党解消運動批判し国政一新会座長としてあくまで政友会、そして政党更生尽力し続けた胎中1936年昭和11年2月20日投票第19回衆議院議員総選挙当選し、再び衆議院議員となった。そして同年11月には「政党更正説いて時務に及ぶ」と題したパンフレット作成し各方面配布したその中で胎中は「政党政治存亡議会政治危機がいよいよ眼前に、脚下迫ってきたことを痛感する」との現状認識述べ、まだ十代半ばの頃から四十年余りの間、政党運動身を投じてきた自らの経験を引きながら、政友会民政党問わず政党人の自覚、そして決起努力求めた。そして憲政円満な運用には政党不可欠であると主張し非常時であるからといって政党勢力抑圧していくことは実に危険なことであるとした。その上更に 政党抑圧し国民大衆思想感情圧迫しておいて、ある種勢力のもとで無理に国論統一しようとしても、それは出来るものではない。却って国民をして政治から遊離させることになる……日本において欽定憲法有り難さを知らず議会政治否認とかファッショ憧憬するがごときの思想有するものありとすれば言語道断沙汰の限りである。 と断じた。 その上で胎中政党政党政治家に一層の奮起求め国民に対して政党政治への理解協力求めた。そして議会政治高揚国民意思を代表代弁する政党尊重によって、真の挙国一致全国民総意成し遂げて難局克服していくことを主張し、そのために自らは尽力していく覚悟表明した

※この「衰退続く政党と胎中楠右衛門」の解説は、「憲政碑」の解説の一部です。
「衰退続く政党と胎中楠右衛門」を含む「憲政碑」の記事については、「憲政碑」の概要を参照ください。

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