蜀との戦いとは? わかりやすく解説

蜀との戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 19:07 UTC 版)

司馬懿」の記事における「蜀との戦い」の解説

建安25年220年)、曹操死去した際には、曹丕により遺体を鄴に運び葬儀主催することを命じられた。 曹丕魏王即位し献帝から皇位禅譲され、魏の皇帝になった軍事的に目立った行為はなく、親征を行う曹丕留守守り後方支援実務行っていた。黄初6年225年)、仮節・撫軍大将軍・録尚書事叙せられ、五千人の兵権与えられた。これは有力な将軍であった夏侯尚病死しことによるものであったが、司馬懿今まで任されていた後方支援任務そのままであった司馬懿あまりに負担大きいとして辞退すると、曹丕は「朕は日夜息つく暇も無い。君にこの仕事任しているのは、何も君に栄誉与えよう思っているわけではない、この負担分け持ってもらいたいのだ。」と述べ司馬懿引き受けざるを得なくなった 黄初7年226年)、曹丕崩御しその子曹叡明帝)が皇帝即位した曹丕が死ぬ際には曹真陳羣曹休と共に曹叡補佐託された。曹叡は母(文昭皇后甄氏)が誅殺されたことで長らく宮廷から遠ざけられており、臣下たちとはほとんど面識がなかった。このため即位した曹叡は父の代からの重臣であった司馬懿陳羣らを引き続き重用し政事にあたらせた。同年襄陽侵攻した諸葛瑾張覇らを徐晃とともに破り張覇を斬った。この功により驃騎大将軍昇進し曹真曹休に次ぐ第三位軍人となった。これ以降司馬懿宛城駐屯し、魏の南部を守る役目就いた太和2年228年)、孟達蜀漢諸葛亮内応して魏に叛いた。諸葛亮孟達司馬懿警戒するよう伝えていたが、宛城から孟達任地である上庸新城までは、通常の行軍1ヶ月はかかる道程であり、孟達は十分対処できる考えていた。司馬懿丁寧な書簡送って孟達迷わせ上で昼夜兼行進軍強行し、わずか8日上庸までたどり着いた。城を包囲され孟達は、同僚部下次々と離反された。司馬懿攻城16日間で新城陥落させ、孟達斬首した。この電光石火の対処諸葛亮蜀漢中枢動揺し北伐戦略大きく狂うこととなった太和4年230年)、大将軍昇進した太和5年231年)、蜀漢対す戦線総司令であった曹真死んだ司馬懿その後任として張郃郭淮らを従え諸葛亮対戦する。しかし司馬懿積極的な攻撃行わず陣地立てこもったままであった。不満を持った張郃らが司馬懿非難したため、やむなく出撃させたが、張郃らはかえって大敗したその後蜀漢軍は食糧不足により撤退したこの際司馬懿張郃追撃させたが、高所伏兵置いた蜀軍弓矢乱射され、張郃射殺された。なお、『晋書』宣帝によれば司馬懿諸葛亮追撃して大い破ったとあるが、『三国志』には司馬懿諸葛亮破ったという記述はない(祁山の戦い)。 青龍2年234年)、諸葛亮5度目北伐敢行してきた(五丈原の戦い)。この戦いで司馬懿郭淮辛毗と共に防衛徹した諸葛亮屯田行い持久戦構えをとって五丈原司馬懿長期亘って対陣するが病死し蜀漢軍は撤退した蜀漢軍が退却したのち、司馬懿はその陣跡を見るや「諸葛亮天下奇才だ」と漏らしたという。『漢晋春秋』によると、司馬懿撤退する蜀漢軍に追撃かけようとしたが、蜀漢軍が魏軍再度攻撃する様子示したので司馬懿退却したその事人々は「死せる諸葛生ける仲達走らすと言った。ある人がこの話を司馬懿報告すると、司馬懿は「私は生者のする事は推し測れるが、死者のする事は推し測れない」と答えた青龍3年235年)、蜀漢馬岱攻め込んで来たが、配下牛金命じて撃退させた。また、武都の氐王の苻双と強端降伏させた。この年司馬懿三公一つ太尉就任し、魏の軍事面でのトップとなった

※この「蜀との戦い」の解説は、「司馬懿」の解説の一部です。
「蜀との戦い」を含む「司馬懿」の記事については、「司馬懿」の概要を参照ください。

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