落葉 (吹奏楽曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/12 05:48 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『落葉』(らくよう、The Leaves Are Falling)は、アメリカの作曲家ウォーレン・ベンソンの吹奏楽曲。
概説
アメリカの音楽フラタニティの一つ、カッパ・ガンマ・プサイ (Kappa Gamma Psi) の委嘱で1963年11月22日[1]から1964年1月24日にかけて作曲され、1964年4月30日にイーストマン音楽学校のイーストマン劇場でクライド・ローラーの指揮、イーストマン・ウィンド・アンサンブルの演奏により初演された。
オーストリアの詩人リルケの『形象詩集』(Das Buch der Bilder)の中の「秋」(Herbst)にインスパイアされた作品である。曲名はその一節から取られており、フルスコアには英訳された詩が記されている。
マルティン・ルターの讃美歌「神はわがやぐら」の旋律をモチーフに、遅いテンポで緊張感に満ちた透明感のあるオーケストレーションで貫かれている。作曲にあたってベンソンが意識したのは、当時の吹奏楽のための標準的なレパートリーよりも息の長い、切れ目なく続く作品を提供することと、複数の楽想を重ね合わせる「モンタージュ」の手法だった。ドナルド・ハンスバーガーは、「吹奏楽のレパートリーのなかで、間違いなく特に演奏の難しい作品の一つ」と述べている[2]。
楽譜は1966年にアメリカのピードモント(Piedmont Music Company)から出版され、エドワード・マークス(Edward B. Marks Music Corporation)から販売された。
演奏時間は11分30秒(スコアの記載による)。
編成
木管 | 金管 | 弦・打 | |||
---|---|---|---|---|---|
Fl. | 2, Picc. | Crnt. | 3, Tp. 3 | Cb. | ● |
Ob. | 2, C.A. | Hr. | 4 | Timp. | ● |
Fg. | 2, Cfg. | Tbn. | 3 | 他 | Bells, Chimes, Tri. 2, Claves, Susp.Cym., Tam-t., B.D. |
Cl. | 3, Alto, Bass, C-Alto, C-Bass | Bar. | ● | ||
Sax. | Sop. 1 Alt. 1 Ten. 1 Bar. 1 | Tub. | ● | ||
その他 | Harp (or Piano) |
- B♭ソプラノサクソフォーンがないときのためにもう1パートのアルトサクソフォーンが、コントラファゴットがない(もしくは重ねる)ときのためにB♭バスサクソフォーンが、それぞれオプションとして用意されている。
構成
Expressively, with steady rhythm (2分音符=32-34)、2分の2拍子。
前半はベンソンのオリジナルの素材によって作られており、後半はそれがほぼ忠実に繰り返されると同時に「神はわがやぐら」が重ね合わされる。
注釈
- ^ ジョン・F・ケネディの暗殺を知ったことが作曲に影響を与えたとベンソンは語っている。Hunsberger, Donald (1984) "Discussion with Warren Benson (PDF) " p.8. 2020年1月12日閲覧。
- ^ Hunsberger, p. 8.
「落葉 (吹奏楽曲)」の例文・使い方・用例・文例
- 毛虫の大量発生は大量の落葉を引き起こすことがある。
- 落葉を取り除いて下さい。
- 落葉樹[林].
- 晩秋に向かうと木々は落葉する.
- 木々はすっかり落葉している.
- 落葉樹は今葉が出ている
- この木は落葉するか
- 落葉しない木を常盤木と言う
- 落葉樹
- 天気が穏やかだった時常緑だったが、厳しい範囲の部分では落葉性であった
- 幼虫は、体に毛の房が有り、多くの落葉樹の葉を主食にするさえない色の蛾
- 落葉は林床を覆った
- 中国産のカラマツに似た落葉針葉樹で黄金色の葉を持つ
- 現存するものと化石の形から成っている落葉性の針葉樹の属
- 中国産の、大型で生長の早い雌雄同株の樹木で、扁平な明緑色の落葉する葉と小さな球状の球果を持つ
- 中国産の雌雄異株の落葉樹で、扇形の葉と多肉質の黄色い種子を持つ
- 北米東部産の葉が秋に紅葉する落葉低木で、黄色の花がつく総状花序を持ち、楕円形の光沢のある赤い実がなる
- 米国にも広い範囲で帰化している欧州産直立性落葉低木で、房になった多汁質の実をつける
- 密集した落葉低木で宿存する赤い実がなる
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