船団内の社会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 08:27 UTC 版)
「新マクロス級超長距離移民船団」の記事における「船団内の社会」の解説
移民艦の規模にもよるが、船団の総人口は数十万人から1千万人に達する。構成員は一般市民のほかに生産・整備・娯楽などの従業者、自治政府職員、新統合軍関係者などさまざまで、スラム住民や不法滞在者なども含まれる。地球人、マイクローン化したゼントラーディ人、ゾラ人、これらの混血者などが暮らす多人種社会であり、言語もマルチリンガル化している。行政は地球の新統合政府の統治下にあるが、それぞれの船団に高度な自治権が認められており、独自通貨も流通するなど、旧世界における地域国家・都市国家のような半ば独立国家に近い形態にあり、採用している元首も船団ごとに市長制・大統領制と異なっている。船団の運営にはスポンサーの星間巨大企業体の意向も反映される。 各船団は必要物資を自給できるよう大規模な生産施設を備えており、可変戦闘機などの主力艦載兵器も地球や移民惑星または他の船団から送られた開発データをもとにライセンス生産している。外貨獲得のため観光や宇宙資源の輸出を行い、船団間の交通には民間の星間連絡船が活躍する。 移民船は基本的に居住可能な惑星に着くまでの「仮住まい」であるが、マクロス9船団が旅立って以降は目的地に辿り着けなければ永続的に航行してもよいという選択肢が考えられるようになった。その結果、社会構造も環境重視型のマクロス・フロンティア船団とハイテクノロジー重視型のマクロス・ギャラクシー船団のように、船団ごとに思想が分かれるようになった。それゆえ、思想の分割は各船団間での外交上の対立や抗争などが発生する危険性を孕むことになり、2059年には宇宙生物バジュラとの遭遇をきっかけに、フロンティア船団とギャラクシー船団とのあいだで移民船団同士の紛争が勃発する。
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