船団編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:35 UTC 版)
本作戦により編成されたMW4船団は、輸送船6隻(貨物船5隻、タンカー1隻)、セシル・キャンベル・ハーディ大佐(旗艦「カイロ」)が率いる直接護衛隊(軽巡1隻、駆逐艦9隻、掃海艇部隊)を基幹とする。貨物船トロイラス (Troilus) 、バードワーン (Burdwan) 、チャント (Chant) 、タニンバー (Tanimbar) 、オラリィ (Orari) 、タンカーケンタッキー (Kentucky) 、軽巡洋艦 (防空巡洋艦) カイロ (HMS Cairo,D87)、駆逐艦ベドウィン(英語版) (HMS Bedouin) 、マーン(英語版) (HMS Marne,G35) 、マッチレス (HMS Matchless,G52) 、イシュリール(英語版) (HMS Ithuriel,H05) 、パートリッジ (HMS Partridge,G30) 、ブランクネイ(英語版) (HMS Blankney) 、ミドルトン(英語版) (HMS Middleton,L74) 、バズワース(英語版) (HMS Badsworth) 、ポーランド海軍のクヤヴィアック(英語版) (ORP Kujawiak,L72) など。 間接護衛部隊 (Force W) として、アルヴァン・カーティス少将が率いる戦艦1隻、空母2隻、巡洋艦3隻、駆逐艦8隻が途中まで随伴した。戦艦マレーヤ (HMS Malaya) 、改造空母イーグル (HMS Eagle) 、軽空母アーガス (HMS Argus,I49)、軽巡洋艦ケニア (HMS Kenya) 、カリブディス (HMS Charybdis) 、リヴァプール (HMS Liverpool) 、駆逐艦オンズロー (HMS Onslow,G17) 、イカルス (HMS Icarus,D03) 、エスカペイド(英語版) (HMS Escapade) 、アンテロープ (HMS Antelope,H36)、ウィシャート(英語版) (HMS Wishart,D67) 、ウェストコット(英語版) (HMS Westcott,D47) 、レスラー(英語版) (HMS Wrestler,D35) 、ヴィデット(英語版) (HMS Vidette,D48) からなる艦隊であった。 W部隊の2空母には合計16機のシーハリケーン (Sea Hurricanes) 、6機のフルマー (Fulmars) 、18機のソードフィッシュ (Swordfish) が搭載されていた。内訳は、イーグルに(シーハリケーン16、フルマー4)、アーガスに(フルマー2、ソードフィッシュ18)であった。なお支援艦隊(W部隊)はマルタ島への行程半場、ボン岬東方で輸送船団の護衛をやめ、ジブラルタルへ引き返すことになっていた。これは枢軸軍の潜水艦・魚雷艇・航空攻撃の猛攻が予想されるマルタ周辺に、貴重な空母を投入することを躊躇したものと見られる。イタリア軍の魚雷艇部隊や、ドイツ軍が地中海に派遣したSボートは、連合軍にとって無視できない脅威であった。
※この「船団編成」の解説は、「ハープーン作戦」の解説の一部です。
「船団編成」を含む「ハープーン作戦」の記事については、「ハープーン作戦」の概要を参照ください。
- 船団編成のページへのリンク