経営状況とリーグ戦参加の休止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 07:40 UTC 版)
「福岡レッドワーブラーズ」の記事における「経営状況とリーグ戦参加の休止」の解説
NPBチームが存在する地域に生まれた最初の独立リーグチームであった。観客動員は2008年が1万9931人(1試合平均498人)、2009年は1万9546人(1試合平均489人)で、いずれもリーグでは下から2番目である。これに加え、不況に伴う経営環境悪化で翌シーズンの運営が困難になったという理由から、10月30日のリーグ理事会で、2010年のリーグ戦には参加しないことが決定した。同日のリーグ首脳の会見によると、2009年の売上高4000万円に対して赤字額は4000万円となる見込みとされた。 監督・コーチや選手との契約が切れるため、チームとしてはいったん解散する。選手のうち希望者は10月30日に非公開で行われた救済ドラフトでリーグ内他球団の指名対象となり、12名がリーグ内の高知を除く他の4球団から指名を受け、うち香川が指名した2名を除く10名が指名球団への入団が内定した。残る2名のうち1名は個別にリーグ内他球団に移籍した。希望者で指名されなかった4名についてはリーグの新人ドラフト対象者扱いとなったが、1名がトライアウトでリーグ内他球団に移籍した。この結果、最終的に12名がリーグ内他球団に移籍することとなった。このほか、ベースボール・チャレンジ・リーグの球団に1名が移籍している。 球団の事務所は引き続き残り、リーグと協力の上で新たなスポンサーを探して2011年からの復帰を目指すとしていた。このため、事務所はあるがリーグ戦には参加しない「準加盟球団」として存続することになった。シーズン終了後の12月に経費節減のため、球団事務所を従来の福岡市から大川市に移転した。新聞報道によると、復帰時には過去の開催地の中から集客の多かった球場を本拠地として集中的に開催することを検討していた。 2010年10月、来季の復帰を見送る方針を固めたと報じられた。リーグは11月4日の定例理事会で、2011年度は四国4球団と新加入の三重スリーアローズの5球団でリーグ戦をおこない、リーグ名称も変更を検討すると発表し、事実上2011年度の復帰見送りが決まった。2012年度以降も、不参加状態が継続している。2016年にリーグのウェブサイトがリニューアルされてからは「準加盟球団」の記載自体がなくなった。 一方、リーグは2011年シーズンより福岡ソフトバンクホークス3軍と定期交流戦を開始(ソフトバンク側は福岡市雁の巣レクリエーションセンター野球場)して、福岡県内で試合を再開した上、2016年からはソフトバンクのファーム球場がHAWKSベースボールパーク筑後に移転している。 国税庁の法人番号公表サイトでは、2021年6月現在、福岡市西区姪の浜を所在地とする「福岡レッドワーブラーズ球団株式会社」が掲載されている。
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