経営状況と対応策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 14:54 UTC 版)
大宅壮一文庫は慢性的な赤字経営となっており、その原因は利用者の減少、年間契約の法人会員の減少、国立国会図書館との競合にあるとされている。平成26年度は4000万円を超える赤字を計上したと報道される。 ツカダマスヒロによれば、国立国会図書館サーチでは雑誌の目次に記されたキーワードからしか記事を検索できないが、大宅壮一文庫では本文の語句から独自にタグ付けしてデータベースを構築しているので、より多くの記事が見つかる場合があるとしている。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した作家の後藤正治は、書き手にとってはなくてはならない場所と語っている。 2017年5月29日、年間約2000万円の赤字を立て直すため、入館料300円を500円に引き上げるとともに、クラウドファンディング「レディーフォー」で支援を呼びかけたところ、3日間で目標の500万円が集まったと報道された。索引データベースの作成は常勤職員34名の手作りで、15年度の利用者は約87,000人、うち来館者は37,000人であり、有料データベースの方が利用者数が多い。集まった支援金の使途は、施設の補修やデータベースシステムの改修、職員の給与等とされている。 2019年7月30日には、安定運営のために年2000万円以上の寄付獲得をめざす支援組織「パトロネージュ」発足と、8月1日からの寄付受け入れが発表された。生前の大宅と親交があったデヴィ夫人が代表を務める。
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