糖化とは? わかりやすく解説

とう‐か〔タウクワ〕【糖化】

読み方:とうか

[名](スル)でんぷんセルロースなどの多糖類加水分解されて、ぶどう糖果糖などの低分子量の糖になること。


糖化(とうか)


糖化(とうか)

デンプン質原料を麹(こうじ)や麦芽などの糖化酵素によって糖分変化させること。穀類イモ類などのデンプン質原料から酒類をつくるにはまず原料中のデンプンを麹や麦芽糖化酵素作用糖分にかえ、ついでその糖分酵母発酵酵素作用アルコールにかえる。すなわち、糖化と発酵二つ工程が必要であり、前者工程を醪や麦芽担い後者のそれを酵母担っている。現在、酒類醸造使われている糖化剤としては麹や麦芽のほかに種々の微生物生産する糖化酵素分離精製してつくられる酵素製剤種々の酸類が利用されている。酒類醸造と糖化剤の種類との関係はそれぞれの国の気候風土醸造原料食習慣などの伝統背景確立されたものであり、大別して東洋では主に麹が、西洋では麦芽使われ酒類醸造における洋の東西それぞれ文化圏麦芽文化圏とに分けている。

糖化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/10 00:39 UTC 版)

糖化(とうか、saccharification)とは、デンプン等の多糖類を、少糖類・単糖類に分解する化学反応のこと。動物植物の生体内で起こるほか、菌類細菌(糖化菌など)などが分泌する酵素、あるいは酸などによってもこの反応は進行する。




「糖化」の続きの解説一覧

糖化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:01 UTC 版)

ビール」の記事における「糖化」の解説

グリスト温水混合されると、麦芽含まれるデンプンなどの多糖類可溶性タンパク質溶け出す多糖類麦芽のもつ酵素により可溶化し、分解され分子麦芽糖生み出される。この多糖類分解のことを糖化(マッシング; mashing)という。糖化には1〜2時間ほどの時間が掛かる麦芽酵素の力のみで糖化する方法をインフージョン法といい、マッシュ一部取り出して煮沸し、元の容器戻してメインマッシュ温度引き上げ方法をデコクション法という。マッシュ煮沸によって酵素失活するが、でんぷん質溶解して糖化が進みやすくなる。 糖化が終了したマッシュからは穀物粒などの固形物取り除かれ発酵性麦汁回収される麦汁濾過伝統的な方法であるロータリング (lautering)では、濾過の底に溜まった穀物の粒そのものフィルターとして働き固形物麦汁分離する。現在行われている醸造ではより細かいグリストまで分離できるフィルターフレームが使用されることが多い。最初に絞られる麦汁を1番絞り麦汁という。穀物粒はスパージング (sparging) という操作で湯洗浄し、さらに多く麦汁回収する麦汁とスパージングで加えられた湯の混合物から、穀物粒を濾過によって分離する。スパージングによって得られる麦汁2番絞り麦汁という。

※この「糖化」の解説は、「ビール」の解説の一部です。
「糖化」を含む「ビール」の記事については、「ビール」の概要を参照ください。

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